常任委員会 視察(西宮、尼崎)に行ってまいりました。

 11/8.9で兵庫県西宮市、尼崎市に行政視察に行ってきました。

 今回の視察は、いつもの市民力のメンバーとではなく、私が所属しています「健康常任福祉委員会」の委員(議員)11人で行ってきました。

 8日に西宮市へ「西宮市保育所待機児童解消計画」について調査、研究しました。

 西宮市では保育所待機児童をH25.4に0人にすることを目標にH21.3に計画を策定したそうです。(H23年待機児童279人全国20位の多さ)

 内容はこれからの保育需要の高まりを予測してH21年(4280人)より835人増の5135人の入所定員とする計画で、施策としては保育所の新設整備、分園の整備を柱にして行っていくとのことでした。私が特に興味を持ったのが分園の整備の中で、「家庭的保育事業」という事業です。
 
 説明しますと、保育者が自分の自宅等を開放して家庭的な雰囲気の中で保育するというもので、待機児童数の中で特に需要の高い3歳未満児の保育を少人数預かるとのことでした。

 現在6か所46人定員で運営をしているそうです。また、大学(保育科がある)と市が連携し、大学のキャンパス内に専用施設を設け、「子育て広場」の事業を展開しているとのお話があり、そちらについても興味を持ちました。

 H23.4現在で松戸の待機児童数は94人となっていますので、その解消のため、西宮市の施策については松戸でも検討すべきものではないかと思いました。
 
 いずれにしても街全体で自分たちの街の子供を育てるんだという意気込みを強く感じました。

 9日にはお隣の尼崎市にお邪魔しました。
 視察の目的は「ヘルスアップ尼崎戦略事業」を学ぶためでした。

 内容はメタボリックシンドローム対策を柱に検診の受診率をいかに上げていくかというもので、私にとってはいささか頭の痛いそして身につまされるお話でした。

 生活習慣病対策はもちろん市民の皆様のためでもあり、また、そのことで医療費の抑制につながり市も助かるということを、具体的に金額を示している点が印象的でした。

 心筋梗塞になると平均350万円/人の医療費がかかり、H20年には215人の入院患者数だったそうです。それがH22年には159人になり、66人減ですので、ざっと350万円×66人の医療費削減につながっているとの話は、具体的な金額を示されているので聞いている私たちもより、生活習慣病予防の大切さを実感することができました。

 また、こちらもサポーター企業(飲食、スポーツなど)とともにその事業のPRをしていて、街全体の取り組みで行っているという印象を持ちました。
 そして、検診すすめスズメというキャラクターを作ったり、ラップ調の振り付けつきの歌を作ったりと、暗い雰囲気の病気の予防ということを何か明るいノリで進めていくということで、いかにも関西かなという印象を持ちました。是非、皆様にも「脱!メタボリックロックンロール」の歌詞を尼崎市のホームページで見ていただきたいと思います。笑えます。

 今回、学んだ両市の事業をどう松戸に生かしていくか、また皆で議論していきたいと思っています。

 最後にお邪魔させていただきました両市の職員の皆様本当にありがとうございました。感謝、感謝です。