24年度松戸市予算委員会終了しました。 報告しますPART2

 前回に引き続き予算委員会の報告をさせていただきます。

 委員会は議会費に引き続き総務費の審議となりました。
 総務費の総額は約122億6千万円、前年比4.3億円の減額となっています。

 その総務費予算の中で、うれしかった予算が計上されていました。それは防犯灯整備事業で、ようやくLED防犯灯の導入が決まったことです。

 昨年の9月議会、一般質問で省エネ、高寿命のLED防犯灯導入の提案をさせていただきました。
 今回、その提案が実り、うれしく思っています。

 現在、松戸市には約3万6千灯の防犯灯が設置されています。維持管理は町会、自治会で行っており、市は設置、更新には器具代、工事費を含めた認定工事費を決めて、特例を除き、その工事費の8割を補助しています。
 又、電気代は10割(全額)、電球代として1球につき、年間1000円補助をしています。
 
 具体的にLED化した際のメリットについて書きます。
 市内防犯灯の約9割弱が40Wの水銀灯となっています。これをLED32Wとした場合のコスト比較は

設置費(工事費含む)    水銀灯=37600円 LED=48000円  差はー10400円
電球交換費用(10年間)   水銀灯=47400円 LED=0     差は47400円
電気代(H23年実績×10年) 水銀灯=33850円 LED=18350円  差は15500円  となります。

 防犯灯1灯当たり設置費用と10年間維持管理費用の合計は水銀灯40Wは118850円。LED32Wは66350円となり、その差は52500円です。
 市はこの試算から今後の防犯灯新設、更新はすべて、LED防犯灯にする方針と決めたようです。

 そして、新設の場合、仮に水銀40W防犯灯をすべてLED32Wとした場合、約30000灯×52500円=15億7500万円のコスト削減と試算できます。
 しかし、これはあくまで、新設の場合の比較で、現行は水銀灯40Wが点いていて比較的新しいものはLEDにした場合、除去損が出ることになりますので、その分は差し引いて考えなければなりません。

 それでも、10年で差は52500円ということは、年5250円。設置費の差は10400円ですので、3年目からはLEDのほうが、コスト的に有利になることになります。
 また、設置工事費は水銀灯、LEDともに1灯当たり14200円を見込んでいます。
 もし、これを1万灯などまとめて工事をしたとすれば、そのスケールメリットにより大幅にコスト削減できるのではと思います。

 群馬県太田市は財政的に恵まれていることもあって、市内防犯灯すべてを一気にLED化しています。

 今年は原発事故の影響で電気料金の値上げが予測されています。今回の試算は値上げ前のものです。
 また、LEDは二酸化炭素の排出量も少なく、虫が寄り付きにくいというメリットもあります。

 今回の防犯灯予算は約2億4千万円で前年比7千万円増となっています。

 私としては、初期投資はかかりますが、3年目からはコストが逆転すると予想されることからもLED防犯灯への切り替えを予算を増額して早くすべきと提案させていただきました。