山形県酒田市に視察に行きました! 健康福祉常任委員会

5月8,9日で山形県酒田市に視察に行ってまいりました。

 今回の視察は会派での視察ではなく、議員が必ず一つ所属する常任委員会(4つの委員会が在り、44人市議会議員がいるので、1つの委員会は11人で構成されています。)
の健康福祉常任委員会11人での視察でした。

 視察の目的はがん、特定健診(通称:メタボ検診)など各種検診の受診率向上のための施策研究でした。

 残念な話ですが、我が松戸市は各種検診の受診率はかなり低い状況です。
 ですので、市としては将来、生活習慣病やがんの方が増えれば医療費の増大が懸念されますし、市民の皆様の健康にとっても、悪影響があるのは、必然で、双方にとって、よくない結果になると思います。

 そこで、検診の高受診率を保っている酒田市に受診率向上のためのヒント得るため視察にお邪魔したした次第です。
 
 それでは酒田市と(松戸の受診率)がどのくらい違うかですが、酒田市の場合、
胃がん検診、31.1%(松戸11.6%)大腸がん検診39.3%(22.7%)肺がん検診51.3%(26.3%)子宮がん検診39.0%(22.7%)さらに特定健診(メタボ検診)では酒田45.5%松戸24.6%といずれの数字も松戸との差は歴然となっています。

 この中で特に気になるのは、特定健診の受診率です。
 と言うのも、国はこの特定健診の受診率を上げ、成人病予防=医療費抑制するため、H24年度で受診率65%に達しない自治体にはペナルティーを課す方向を打ち出しているからです。

 具体的には特定健診受診率65%、そして特定健診の受診結果で健康指導が必要となった方がどの位指導を受けたかという特定健康指導率が45%未満の自治体に対し、後期高齢者保健支援金の最大10%にあたる額(松戸の場合、6から7億円)をペナルティーとして課すというものです。(特定健康指導率:酒田66.7%、松戸8%)

 まだ、国で10%にするかは最終決定ではありませんし、最終的に何%になるかはわかりませんが、ペナルティーを課す方向では間違いなくあるようです。

 今でも高い松戸市国民健康保険料(この一部に後期高齢者保健支援金があります)がこのままの受診率だと、さらに高くなる可能性が大です。何とか避けなければなりません。
 
 本題の受診率向上への取り組みですが、酒田の場合、受診しやすくするためのきめの細かい配慮が行政側にあると感じました。
 例えば、がん検診と特定健診をセットにして同じ日、同じ場所で受けられるようにしている点、検診の間、お子さんを預かる託児サービスをしていたり、平日の早朝に検診が受けられる早朝クイック検診(1時間以内で終了)を始めたり、未受診者に訪問して受診を促していたりとしている点です。
 こうした努力が実を結び、高い受診率につながっているのではと思いました。そして松戸でも出来る部分もあると感じました。
 早速、担当課と打ち合わせをしたいと思っています。

 私も忙しさにかまけすべての検診を受けているわけではありません。反省し、まずは検診表をチエックして受診をしたいと考えています。
 こんな私が言うのも失礼ですが、一人でも多くの皆様に検診を受けていただきたいと願っています。