赤字!松戸市水道事業
3月議会において予算委員として予算審議にあたっていたわけですが、審議中、主に2つの業務について不思議?に思いました。
1つは、このブログでも報告させていただいた「土曜日休日の夜間歯科診療」ですが、もう一つは「松戸市水道事業」についてです。
それは25年度の収支見込みが約9000万円(税込)の赤字となっているからです。
松戸市の水道は市水と県水の二つ
現在、松戸市の水道は主に千葉県水道局が供給する通称「県水」と松戸市水道局による通称「市水」の2つがあります。
市水は主に小金、常盤平地区に供給されています。http://www.city.matsudo.chiba.jp/suidou/kuiki.html(松戸市水道局HP)
以下、松戸市営水道の給水区域及びデーターです。
H24.3.31現在 小金地区 常盤平地区
給水面積 6.1km2 1.7km2
給水戸数 25,884戸 12,010戸
給水人口 56,158人 23,112人
1日平均給水量 15,321m3 6,104m3
1人1日給水量 272.8リットル 264.1リットル
この他の主な地域は県水となっています。
今後も市水は赤字!!
さて、なぜ赤字の見込み(予算)となっているのでしょうか?
それは一つは、給水量が減少していること。もう一つは水道料金の設定にあると思われます。
ちなみに今後、3年間の見込みは
H25年度 給水量見込み7492千㎥ 収支見込み9259万円の赤字
H26年度 給水量見込み7466千㎥ 収支見込み9075万円の赤字
H27年度 急須量見込み7440千㎥ 収支見込み9517万円の赤字 となっています。
給水量については、今後、節水意識の向上、節水型トイレ、洗濯機の普及などで減少は当然のことと思われます。
安すぎ!?市水の料金設定 問題は、料金設定です。
一般的な口径20mmの平均使用水量30㎥では市水、3590円、対し県水では4640円と
市水のほうが1050円も安くなっています。
調べてみますと、県内水道料金比較(家庭用10㎥料金)では、42事業体中、八千代市に次いで松戸市は955円と2位の安さ。また、全国平均は1490円となっています。
つまり、松戸市の水道料金は全国的にも県水との比較でも安く、この料金設定が赤字の要因なのは明らかと思います。
不公平では!?
市民の方々は、県水、市水の給水区域は決まっていますので、安いからといって、市水を選択することはできません。
市水の赤字が続けば最後には市民の負担になることになるかと思います。
県水供給地域の方々から見れば、本当に不公平と思います。
皆様はどのようにお考えになりますか?
現在の給水量見込みでは収支均等(赤字をなくす)するためには、約8.5%の値上げが必要とのことで、仮にその幅で値上がりしたとしても、全体としては県水よりは安い料金設定になるようです。
市もようやく、今年に入り、運営審議会に料金の見直しの審議を依頼しています。
経費の見直し等も行い、もちろん値上げ幅は最小にしていただきたい水道局の方々にはお願いをいたしましたが、やはり現在の状況では早急な値上げを検討すべきではと思います。
今後も運営審議会の状況を含め、この問題を注視していきたいと思っています。