広島県へ視察に行ってまいりました! (府中市編)

 8日、9日会派市民力3人で、広島県に視察に行ってきました。

なぜ、府中市に? 
まず、8日は広島県府中市に「防犯灯のLED化」について聞いてきました。
 府中市福山市から20kmほどのところにある人口約43000人の街です。
 こちらは23年度に市内防犯灯約2500灯を一括リース方式にてLED化をしています。
 これだけでは今となっては珍しいことではなく、例えば取手市などでも防犯灯約1万灯を同じ、一括リース方式にてLED化を行っています。
 実は、全国で防犯灯の一括リース方式によるLED化は行われていますが、主に市所有の防犯灯のケースが多く、町会所有の防犯灯を一括でLED化している街は稀です。
 今回の府中市では町会所有の防犯灯を全国に先駆けて一括リースによるLED化を行った、大変に珍しいケースでしたので、はるばるお伺いし、お話を聞いてきました。
 
大変な経費!松戸市防犯灯の状況 
 現在、松戸市には町会所有の約36000灯の防犯灯があります。電気代は町会が支払ったものを市が全額補助をしています。金額は年約1.4億円です。
 また、修繕(球替え)費として、水銀灯40W等では1灯につき年1000円、20W蛍光灯では1灯につき600円を町会に支給しています。総額年3400万円ほどになります。
 また、年約8100万円ほどの予算で、年間2400灯ほどを町会申請によりLED灯に更新を図っています。
 つまりこのままでは、市内防犯灯すべてをLED化するのには10年以上かかることになります。
 LED灯にすれば現在の電気代を約1/2から1/3にすることが可能で、かつ10年は球替えの修繕費が必要ないと 考えられます。
 ですので、一刻も早くLED化を進めるべきと考え、入札&一括リース方式によるLED化の提案を2回、一般質問で行いましたが、「LED化は行うが、一括リース方式による全面LED化は町会所有のもの、市(行政)の財産でないものをリース契約することになり、法的に問題となる可能性がある」とのことで現在の年間2400灯ほどのLED灯更新の施策にとどまりました。
 LED灯導入が図られたことはよかったのですが、本当にもったいないと思っています。
府中市の秘策!?
 話を戻しまして「府中市はいかにして町会所有のものを一括リースでLED化したのか?」を聞くのが目的だったわけですが、結果は、「(財)府中市街づくり公社」という外郭団体を窓口として、町会申請による分をリース会社とリース契約を交わす方法を採用していました。
 まずは市がLED化のメリットを町会に説明し、結果、70町会中54町会が賛同、市内防犯灯の約9割をこの方法によりLED化したそうです。
良いアイディアはありませんか?
 松戸でこの方法を採用することがベストなのかは、市の外郭団体(天下り先)削減の方針に逆行することになりかねないので疑問ですが、方法を考えれば、町会所有のものをLED化することが可能であると自信を持ちました。

 仮に今、松戸市で全面LED化を図れば、電気代は7000万円以上削減、修繕費は3400万円がゼロに、8100万円のLED化のための予算がいら無くなると思われるので、LED灯36000本のリース料を差し引いても、年1億円以上のコスト削減になる可能性があると考えています。
 さて、こうしたメリットの大変に大きいLED化ですが、どのようにして町会所有のものをLED化するのか? 今、いくつかのアイディアは考えています。
 もし、皆様でもお考えがあれば、是非是非、教えていただけたらと思います。
 そして考えをまとめ、6月議会の一般質問で市に提案していきたいと考えています。
 よろしくお願いいたします。