昨日、10時から私の所属する総務財務常任委員会が開かれました。
午後6時くらいから、注目の三セク債活用&公社解散の議案の審議となりました。
土地開発公社は、市の外郭団体で長年、天下り先でもありました。
市は公共用地の先行取得を公社に、土地取得価格に金利、手数料を加えた価格での買戻しを約束をして依頼、公社は金融機関から借金をして土地を購入してきました。
同時に、市は金融機関に公社の債務保証(借金肩代わりの約束)をしてきました。
このようにして購入した土地が長期(20年〜)に事業化(土地利用)されず、塩漬けの状態となっていました。
その間、利息の支払いもしていなかったこともあり、貯まった約20億円にもなってしまいました。
また、この20年で土地の価格も下落、結果として、市の買戻し予定価格が高騰、例えば春雨橋先地では、1坪当たり約950万円(評価価格約坪50万円)にもなってしまいました。
こうした公社塩漬け土地問題は何も松戸だけの問題ではなく、全国の土地開発公社でも出ています。
そこで国は三セク債という有利な特例債を用意し、全国のこうした問題を抱える自治体に対し、これを使って、公社の塩漬けの土地を買い上げ市有地化し、問題の解決を図るようにしました。
全国の多くの自治体は多額の含み損を抱えた土地をこの三セク債を活用し塩漬け土地の問題を解決しています。
千葉県でも千葉市、市原市、茂原市でもこの方法を使い塩漬け土地を市で購入、公社解散を決めています。
しかし、こうした塩漬け土地問題解決の切り札とも言える三セク債は今年度25年度までの期間限定債で、手続きを考慮すれば9月議会がタイムリミットとなっています。
松戸市でも4か所の塩漬けの土地があり、この4か所だけで約51億円の含み損を抱えています。
そこで、この三セク債活用&公社解散の提案を私は2年前から市に提案してきました。
ようやくぎりぎりのタイミングで市はこの私の提案を受け入れ三セク債活用&公社解散の議案を議会に提出してきました。
そして、その審議を昨日の総務財務委員会で行ったものです。
審議後、採決となりましたが、結果は私を含め賛成は2人、反対8人で否決となってしまいました。
大変にショックでした。
現在でも約1億円以上の利息を市は支払い続けています。公社は年3000万円の経費を使っています。しかし、これだけ使っても、金利だけを払っていたならそれで借金は減ることはありません。
それだけに、今回の結果は信じがたく、市民の方から「議会なんてもういらない!」と言われかねないのではと心配になります。
委員会採決では反対されてしまいましたが、最終的に決まるのは議会最終日の10月1日の採決です。
わずかな希望を捨てずに行きたいとは思いますが、、、、ショックです。