3月議会真っ最中!悩んだ、、、疲れた、、新松戸学校跡地有効活用事業、補正予算!

 2月21日から3月議会がスタートしています。
 そして、25日、所属する総務財務委員会が開かれ、補正予算の審議がされました。
 その審議の中で、一番時間を費やしたのが「新松戸学校跡地有効活用事業」の補正予算審議でした。
新松戸学校跡地有効活用事業とは? この事業は、新松戸旧北中、北小の跡地利用について、民間の提案を受け有効に活用していくというもので、今回の事業スキームは、おそらく松戸市で初めてのものです。
 詳細はといいますと、跡地の一部を売却、その売却金額内で、残された跡地に地域のための複合コミュニティーセンター(グランド、図書室、防災拠点、会議室など)を建設するもので、売却、既存校舎などの解体、建設など一連の事業を民間会社から提案を受け、その事業者に任せていくというものです。
 市としては、財政支出せずに跡地の活用を図れる点が利点となります。
 こうした内容の事業に対し、三社から事業提案があり、審査委員会にて、事業者が決定され、跡地の一部売却、そして現在、既存建物の解体が進んでいます。
何が問題なのか? しかし、ここで問題がおきました。
 それは、事業費の不足が発生するというものです。さて、その原因は、、、
 一つは、消費税の増税、もう一つは、不測のアスベストの除去費用増額です。
 そのアスベスト除去費用増額の予算を認めることが出来ないとし、この分(約3500万円)を削除した修正案が、市民クラブ、松政クラブ、絆、民主社民クラブから出され、この審議に大変多くの時間が費やされ、委員会の終了は8時を過ぎてしまいました。(疲れた、、、)
採決の結果は、出席委員数9人でうち賛成5と、ぎりぎり、修正案支持が賛成多数となりました。
 私は、大変に悩みましたが、補正予算に賛成とさせていただきました。
問題の争点は? 今回の争点は、アスベスト工事の増額を認めるべきか否かというものですが、認めるべきでないとする大きな理由は、この事業はあくまでも、土地の売却額内で行うのが原則であり、この原則を業者側にも守らせるべきであるからといったことだと思います。
 そして市もこれまでも一貫してその原則について説明がなされていました。ですので、この理由だけでいえば、当然、業者側にアスベスト工事の追加費用分を負担するのが当然だといえると私も思います。市にとっても新たな費用負担がなくて済みます。
補正予算賛成=修正案反対の理由は?原の考えは? しかし、この修正案に反対、つまり追加工事費をなぜ、私は認めたのか?ですが、それは今回の追加のアスベスト工事が必要となったのは、そもそも市の落ち度によるものだからです。
 今回のアスベスト工事追加部分は主に煙突部分についてですが、市はあらかじめアスベスト含有部分について業者側に伝える必要がありましたが、この部分の図面を渡していなかったことで、業者側が新たな費用請求を市に伝えてきたというわけです。
 そして、業者を募集する際の要項のなかで、図面にない部分のアスベスト除去についてのリスク負担は市にあることが明記されています。
 また、実は交渉の段階で、業者側も、事業の原則を鑑み約700万円削減の譲歩をしていることがわかっています。
 この二つの事実が修正案反対の主なものです。
 さらにもう一つおおきな理由があります。
 今回、審議の中で、市に対し質問をしました。それは「今回の費用負担を市が認めない場合、どのような影響が考えられるか?」と聞きました。答弁では「業者は3500万円分の建物の解体を残すであろう」とのこと、さらに私が「その場合、建物の建設に遅れが生じ、業者側が現在示している価格(約9.4億円)を挙げる可能性があるのか?」と尋ねると、「十分に可能性がある。」とのことでした。
 千駄堀の新病院建設の入札が流れてしまったことからもわかるように、全国的に建設費の高騰が起きています。
 今回予定の建設費はおそらく、1年以上前に業者が積算し市に伝えているものと思われ、現在では、採算はかなり厳しいのではと想像できます。
 なので、今回、事業に遅れが生じれば、業者が次の建設にも遅れが生じることになり、新たに市に対し費用の追加負担を求めてくることになるのではと私は思います。
 このことを考えれば、今求められている負担(約3500万円)を認めない場合、後に市がこの金額以上の負担をするリスクが高いのではと判断をしました。
 これが、補正予算を賛成した最大の理由でした。

 しかし結果としては、27日の議会採決でも修正案が可決となってしまいました。
 今となっては、私が、考えているリスクが現実のものとならないように願うばかりです。