現在も3月議会が続いています。
私はといいますと、会派代表の予算委員として、予算委員会に臨んでいました。
予算委員会では市から提案のあった来年度26年度の予算案について審査が行われました。
審議は4日間ですが、その間に小、中、高等学校卒業式に出席したり、各担当課とのヒアリング(予算の説明、質疑の確認など)を行ったりと、毎日、とっても忙しい日が続いていました。
ようやく、19日にその予算委員会が終わり、昨日20日に「病院建設特別委員会」が開かれました。議題はもちろん千駄堀新病院建設についてです。
皆様ご存知の通り、昨年の12月に建設業者入札辞退により、暗礁に乗り上げている新病院建設ですが、少し、動きが出てきました。
市から、新たな方法による事業者の募集について提案がありました。
その方法とは、今までの建設費の上限価格を決めた募集方法ではなく、上限価格を決めずに建設工事の提案をうける方法です。 現在の建設市況は、震災の復興、消費税増税の影響、オリンピック需要への期待などから大変に活況ですが、一方で、深刻な人材不足、また円安による資材の高騰が起きています。
こうしたことから、建設費の高騰がおきていて、各自治体の公共事業に対しても入札の不調が続いている状況です。
そして、病院建設にいくらかかるのか、いくらであれば工事を行う業者が現れるのかわからない状況です。
そこで、今回、業者のほうからいくらでできるのかその提案を募集し、価格、工事内容、技術内容などを総合的に勘案して業者を決めていく方法について市から議会側に提案があったわけです。
現在の日本の自治体病院建設ではおそらく初めての方法になると思われますので、審査も非常に難しいものになります。
一番の関心は、どの程度の価格提案がなされるのか、その価格で建設が行われた場合、病院経営はやっていけるのかという点です。
最近の他市の状況を見ていると、やはり、入札の不調が多いですが、城山病院(愛知県)では三回目の入札で業者を決めています。
その工事単価をベースに千駄堀新病院建設費を予測すると、なんと200億円を超すことになります。
ちなみに、12月の市の上限価格は134億円でした。大幅なアップです。
果たして、25年度赤字の市立病院がその金額を投資して病院経営が成り立つのか?不安は尽きません。
今回の市の提案では、業者に価格を含め事業提案してもらった後、審査委員会で審査、その結果を議会で審議し、仮に同意(賛成)を得ることが出来なければ、計画を白紙に戻せるという条件で事業提案を受け付けるということのようです。
なので、200億円を超す提案がそのまま決まるということではありませんので、そこは少し安心ですが、病院建設がさらに遅れることになります。
建設バブルの中、病院建設を急ぐことを優先するのか、それとも遅れてもいいから健全な病院経営のほうを優先したほうがいいのか、その判断は本当に悩ましいところです。
今回の委員会では、建設費20億、40億、60億、80億増額の場合の収支予測の資料提出がありました。
それらをよく精査して自分の考えをまとめたいと思います。
24日が議会最終日ですが、そのあとも寝不足は続きそうです、、、、、。