3月議会報告、市立病院予算反対しました!実は、、パート3

 さて、反対したもう一つの理由は?ですが、、
ズバリ、経営改革がなされていないからです。
 具体的には、人件費比率が全く改善されていないことです。
 高塚新田、東松戸病院の医業収益(売り上げ)と人件費を比べてみますと、
売り上げは、22年度16.4億円、23年度17.1億円、24年度17.1億円、25年度は16.4億円
人件費は、 22年度13.7億円、23年度14.0億円、24年度15.0億円、25年度は15.5億円
となっていて、25年度は、なんと人件費比率が、94.5%となってしまいました。
 人件費比率(%)は、人件費÷売上×100で計算されます。
 この式からわかるように、売り上げのほとんどが人件費に費やされていることになります。
 病院経営には、他の経費、薬品代、光熱水費などがかかりますが、それら経費のほとんどは病院経営では賄えず、税金投入となっている状況だと思います。
 
 以前から、この高い人件費比率の改善に対する指摘はあったのですが、22年度83.5%からさらに大幅に悪化している状況です。
 しかし、26年度予算では、この人件費の見直しはされておらず、売り上げだけを伸ばす予算となっていました。
 
 経営改善には攻め(売り上げ増の策)と守り(経費削減などの効率化)の両方が必要なのではと思います。しかし、今回の病院予算では、攻めの売り上げ増のみ見込んで、守りの経費削減などは全く織り込まれていないように感じました。
 
 25年度の税金投入額は多すぎると思います。
 足りないとされる保育所1か所の年間運営経費は約1億円とされています。
 両病院合わせて、30億円を超す税金投入がいかに多い額であるかがわかります。
 
 病院に多額の税金投入が必要になれば、当然に他の市の予算に影響が出ることになろうかと思います。
 
 現在、千駄堀新病院建設については、入札が不調に終わり進んでいる状況ではありませんが、こうした新病院建設には多額の借金が予想されます。
 今一度、新病院建設の前に、しっかりとした病院事業の経営改革がなされなくてはならないと感じ、初めて、病院予算に反対としました。