千駄堀新病院建設に動きが、、「見積もり方式」導入へ

 昨年の12月に建設事業者の入札辞退により、止まっていた千駄堀新病院建設ですが、少し動きがありましたので報告させていただきます。

 GW前に久しぶりに市立病院建設検討委員会が開催されました。
 その中で、現在の建設業界の状況、他自治体の入札の状況などの説明がありました。
 そして、肝心の今後の入札についても市から提案がありました。さてその中身とは?

 現在の日本の建設業界を取り巻く状況(毎月のように価格が上昇している状況)では、適正な価格を見出すことが困難な状況ということで、千駄堀新病院の建設費もどの価格にしたら業者がくるのかわからない状況であるということがまずは市から報告されました。
 そこで、入札の上限価格を定めずに建設事業者から建設可能な価格を含め提案募集を受け付ける方法、見積もり方式による提案募集を行いたいとの提案がありました。
 委員会では、この提案に対し論議がされました。
 今回のように、値段が合わずに入札不調となった場合は、おそらく値段を上げて再公募するのが一般的だと思います。
 しかし、私も他の自治体の状況や新病院建設の遅れてはいけないということを考慮すれば、今回の市に提案、見積もり方式による募集も選択肢の一つではないかと思います。
 もちろん心配な点もあります。
 特に、この方式では価格が青天井になるのではないかといった点は一番心配です。

 この点に関しては委員会でも多くの質問が出ていましたが、市の説明では、①目標価格(適正価格)を市独自で決め、その価格以下にならなければ契約できないとする点 ②提案のあった価格について議会の承認が得られない場合は契約をしないことの2点から、価格高騰を防止したいとの説明がありました。

 こうした説明からも今回の見積もり方式による募集についてそれを否定すべきではないと思います。
 そして他の委員からも、異論が出ることは特になかったので、市はこの方式により事業提案を募集、早ければ6か月後には新病院建設の行方が決まってくる可能性があります。

 私としては、出てきた価格で病院経営が成り立つのか?また、その建設費のための借金返済が市、病院として可能なのかを見極め判断していきたいと考えています。

 価格次第では、病床数削減も含め、コスト削減の策を改めて考えていくべきと思っています。