先日、7月1日、6月議会が終了しました。
最終日ということで、各議案の採決が行われ、注目の「北松戸保育所移転予算」の採決も行われました。
結果は、予算削除の修正案が可決され、3月議会に引き続き移転は否定されてしまいました。
詳しく書きますと、保育所移転候補地(北松戸駅徒歩5分)の造成設計費用1800万円が修正削除となってしまいました。
この移転候補地の借地料などが不透明などという理由で前回の3月議会で予算削除となってしまったのを受け、今回は、地権者の協力もとりつけ、向こう30年間の借地料(竹林部分)を無償とする案となっていました。
ですので、私としては必ず可決されると思っていました。しかし、また、予算削除となり、保育所移転先は今回も決定が見送られることとなってしまいました。
何とか早く決めたかっただけに、本当に残念無念、悔しい気持ちです。
しかし、今回で唯一の救いは、ようやく反対派からは代案が示されたことです。
そして、その代案とはですが、看護学校隣の駐車場(約750坪)に仮設保育所を建て、一旦、保育所を移し、今の現地で保育所を建てかえるというものでした。
この代案をもって市の移転案を反対としたようなのですが、そもそも、前回の3月議会時にも、この土地の話は出ていました。
この土地は現保育所からは約400mしか離れておらず、かつ、ほぼ市有地となっていますので、借地料は掛かりません。ですので、確かに保育所移転の候補地としては、誰しもが考える土地だと思います。
こうしたことから、3月議会時にも「看護学校隣の旧東電用地を活用したらどうか?」との質問が出ていました。
しかし、市は「この土地は、平日は市立病院の来院者用として、週末は運動公園の来園者用駐車場として活用しており、1週間をとうして稼働率が高いので、保育所として活用するには、他の駐車場代替地を探す必要がある。その適当な代替地の手当てが出来ないので、この土地を保育所として活用するのを断念した。」との説明をしていました。
ですので、そもそも、この土地は駐車場用地としての活用が大前提と市は考えていたのです。
実際に私も、この駐車場を利用しようとした際に、満車で何回か駐車を断念したことがありますので、この駐車場の稼働率が高いのは事実と思います。
こうしたことから、今回、この土地の活用を提案してくるとは想像がつきませんでした。
しかし、この土地を活用するには、駐車場の代替地を示す必要があると思われるわけです。
このことに関し、市の移転案反対派からは、現在の市立病院駐車場をやり繰りし、この土地の駐車場需要(車90台分)を満たすべきとの話がありました。
そして、具体的に現在の病院の第1から5までの有料駐車場の回転率が示されました。
示された回転率は単純回転率という数字で、駐車場が1日平均何回転しているかというものです。
そしてその数字は1.9から5.2回転でした。この数字が高いか低いかは個々に考えがあるでしょうが、私が調べたところ、この数字は365日の平均値であることが判明しています。
市立病院用駐車場ということを考えた場合、外来がない週末や休日はそれほど駐車の需要はないと思います。
ですので、実際に使われている平日の回転率はおそらくこの数字より高くなるものと思われます。ましてや、平日の午前中はかなり混雑していると想像できます。
病院関係者に確認したところ、やはり、平日の午前中は満車ということで、このことによる苦情もあるとのことでした。
このようなことから、旧東電用地の活用は、現段階ではできるのかどうかわからないですし、市も提案していません。そうした中で、確実に移転を遂行できるのは唯一、今の市の移転案しかないことから、この案を賛成しているわけです。
私としては、保育所に通う子供たち、親御さんの不安解消のためには早く方向性を決めたいと当然に思っています。
ですので、現在の移転候補地ではなくとも、使えるなら旧東電用地でも構わないと思っています。意地を張るつもりは毛頭ありません。
反対される方も、反対なら、なぜ、代替案を3月の時には出さなかったのか、出していればどちらの案になるかはわかりませんが、少なくとも今回で決定できたのではと思います。
今後は、現在の移転候補地の不確定要素を詰めることと同時に、旧東電用地活用のために、どうしたらいいのかの両面で考えていきたいと思っています。
何しろ、費用がかかりすぎず、かつ、早く決定させることが何より大事と思います。
方向性が決まれば、次の9月議会まで待たず、すぐにでも臨時議会を開いてでも決めていくべきと思っております。