臨時議会!関台小学校(仮称)建設補正予算可決!

 昨日29日、臨時議会が開催され、議案第14号、関台小学校(仮称)建築補正予算についての審議がなされました。

 関台小学校建設は、3月の予算審議において、総額39億7800万円でその予算は可決していましたが、7月14日の入札で業者が辞退し、入札は不調となってしまいました。

 そこで、新たに入札を行うため、今回、約8億円弱の予算を増額したいとの提案が市からなされ、その審議のため、臨時議会開催となったわけです。

 通常であれば、9月議会での審議となるのでしょうが、今回の案件は28年4月開校を目指さなければならない事情があることから緊急の審議となりました。

 なぜ、このように急がなければならないのか?といえば、松戸市東部地区の人口増があり、そのため、現在、その地区にある東部小学校の生徒急増、3年後には教室不足となることが予想されるからです。

 東部小学校の生徒数は、H25年は847人、H26年は934人と1年で90人増となっていて、今後も27年には1033人、28年1128人、29年1204人と予想されています。
 この予想のとおりですと、多目的室、児童会室などの特別教室をすべて普通教室に転用したとしても28年には教室不足となります。

 こうした背景から、新たな小学校の開設が望まれ、松飛台駅そばに関台小学校の建設が決定され、教室不足が懸念される28年4月の開校を目指している状況です。

 このような状況は市議会でも当然に共有されているので、すんなりと審議可決されるものと思っていましたが、審議が長引き、たった1つの議案でしたが、議会終了は3時ころとなってしまいました。

 それは、今回の予算増額の中に、3月にはなかった新たな工事、作業の費用が含まれていたからです。
 特にその中で、地中に埋まっているコンクリートガラの撤去廃棄のための予算、約1億7千万円が問題となりました。
 この費用は3月審査の時には提案されておらず、そうしたコンクリートガラが存在することもわかってはいませんでした。
 市の説明によれば、24年12月のボーリング調査で、4地点中、3地点にコンクリートガラの存在が確認されていたとのことでしたが、その量がはっきりしないことから撤去のための予算額を確定することが出来ず予算計上を見送ったとのことで、工事着手後、その予算が確定となった時点で、予算提案するつもりだったとのことでした。
 今回は、その予算額確定はもちろんできていないのですが、入札不調により、いよいよ開港までのスケジュールがタイトとなったため、予算審議の時間を確保できないとの予想から、撤去廃棄の予算がこの段階で提案されたとの説明がありました。
 
 このこと自体は問題はないと私は思いますが、疑問に思ったのは、そもそもこのコンクリートガラの費用を市が全額なぜ持たなくてはならないのか?ということでした。
 こうしたものが地中に埋設されていて、その説明を前の地権者(土地区画整理組合)から受けていなかったとすれば、この費用(一部でも)を、前の地権者に負担してもらう交渉をすべきではないのかと思います。
 そこで、こうした点を市に確認したところ、「コンクリートガラは組合施工の造成時には確認できなかった。また、すでに組合は25年度で解散をしている。なので、交渉をするのは困難である。」とのことでした。
 今後の交渉は困難であることは、十分にこの説明で分かったのですが、「なぜ、コンクリートガラの存在がわかった24年の12月時点で、組合に対し、調査や説明を求めなかったのか?」という点は結局わかりませんでした。

 少し釈然としない気持ちでしたが、現在の東部小学校の状況を考えれば、関台小学校の建設予算は反対できるわけもなく、結果として市民力3人とも賛成としました。
 そして、賛成39人、反対3人で議案は可決となりました。

 今回のコンクリートガラの件、市には反省をしてもらわなくてはならないと思い、担当の方にはそのことを伝えておきました。