(巨大なくまモンの壁画?がお出迎え) 8月4,5日と会派で久々の視察に行ってきました。
訪問先はまず、くまモンでおなじみの熊本市です。
台風の影響か、あいにくの天気でしたが、元気に会派3人での訪問です。
今回の視察目的は熊本市自治基本条例の研究です。
まず、自治基本条例とは?ですが、簡単に言えば、自治を進めるためのルールで、自治体の憲法とも呼ばれるものです。
(左は熊本市役所正面玄関)
熊本市では、長い月日をかけ難産の末に22年4月に「熊本市自治基本条例」が施行されました。
熊本市では平成14年に新市長が誕生、その市長が翌15年9月に「協働のまちづくりをすすめる市民会議」を発足、市民と行政が協働で自治基本条例の制定に向けスタートを切りました。
そして、素案を取りまとめ、自治基本条例の議案を17年の議会で提出したものの、あえなく審議未了で廃案となってしまいました。
しかし再度、19年9月に「自治基本条例検討委員会」を組織、以降、計17回もの検討を重ね21年3月に自治基本条例素案をまとめ、21年の第3回議会でようやく可決となったそうです。
左:議会棟正面玄関にて
全国でもこの自治基本条例(まちづくり基本条例と呼ぶところもアリ)を制定している自治体は多いのですが、我が街、松戸では残念ながらありません。
そこで,仮に制定するとしたらどのようなものを?と考えるため、今回の視察となったわけです。
熊本の条例で、特徴的なのは、私が考えるに①公的オンブズマン制度②住民投票条例③人事体制や危機管理制度などをすべて、この自治基本条例に盛り込んでいる点です。
結果、第39条まで条例があり、他の自治体に比べ大変にボリュームが多くなっています。
ここまでするのには、大変な労力と時間がかかったと想像されます。
よくできたものだと感心をしました。
視察の最後に「ここまでの条例が出来た一番の原動力、原因は何か?」と尋ねたところ、やはり、お役所的には「市民の力」というような答えがくるのかと思っていましたが、答えは意外にも「市長の信念です!」とのことでした。
「う〜ん。そこも感心!」と思い、次の視察地、唐津市を目指しました。(つづく、、)