静岡県掛川市、障がい者500人サポート推進事業を視察!(視察2日目)

 朝、新幹線で名古屋から静岡県掛川市へ移動。そのまま、掛川市役所を訪れました。
駅を降りたら、なんと!我々を歓迎する紙を持つ方が、、、聞いてみると、掛川市議会議員の方でした。
 こんな熱烈歓迎を受け、バスで市役所へ。
 ここでも驚き!デザインが斬新で、本当にかっこいい!市役所の建物。驚きの連続です。

 開放的な市役所の中を通り、会議室へ、さて、本題の視察「障がい者500人サポート事業」の話をお聞きすることになりました。
なぜ?500人?
 まずはなぜ500人なのか?500人の理由をお聞きしました。
 掛川市では、全障がい者のうち、16〜64歳の生産年齢の方が約500人いらっしゃるということで、この方々の新規就労をサポートするということで「障がい者500人〜」としたそうです。
市長の熱き想い!が背景?
 この事業を後押しするのが、掛川市生涯のある人の「働きたい」をかなえる条例の制定です。
 昨年から500人サポート推進室がつくられ、この条例は、それを後押しする形で今年の4月から施行されました。
 注目なのは、条例の名前です。お役所風の例えば、「障がい者支援条例」というように中身を見なければ具体的に何の条例なのかわからない名前ではなく、名前だけで条例のその目的がわかるものとなっています。
 これは、「市長がこだわってこの名前にした」とお聞きし、「障がい者就労支援」に対する市長の熱い思いが感じらました。

サポート内容。
 とにかく障がい者に寄り添い、ハローワークや企業訪問に同行し、就職がかなうまで最後までサポートするという本当にきめの細かいことを職員の方が行っていました。
 加えて、企業訪問にも力を入れているとのことでした。
 
 すでに訪問した企業数は414社を超えているそうで、障がい者就労への理解を求め求人の新規開拓に結びつけているとのことでした。

 しかし、現実は厳しくハローワーク掛川では、一般求人倍率1.2倍に対し、障がい者求人倍率は、なんと0.03倍!という数字となっていて、この数字から仕事探し応募をあきらめてしまう障がい者の方も多いとのことでした。

 「現実は厳しいが一歩ずつ着実に一人一人に寄り添って今後もサポートしていきたい」という職員さんのお言葉を視察の最後にもう一度お聞きし、二日間の視察を終え帰路につきました。