5月21日、22日と会派3人で四国に視察に行ってまいりました。
今回は、会派、政策実行フォーラム6人を3人づつのグループに分け、二階堂、谷口、DELIは東北へ、原、関根、増田は四国へとそれぞれ別のテーマで視察を行うことにしました。
(まだ新しい八幡浜市役所)
(担当課の説明を聞く、原、関根、増田)
この日の視察テーマは「道の駅」です。
八幡浜市では、5年前、フェリーの発着する港に隣接する場所で、「みなっと」という道の駅を開設、今では四国一の集客数(年間100万人以上)を誇る道の駅となっています。
松戸市でもご存知のように「矢切道の駅構想」があり、昨年度から調査予算が計上されて、担当課で鋭意調査を進めている最中です。
道の駅は大変に夢のある事業であり、松戸にはいまだに未設置なので、可能であれば「欲しい」と思っています。
しかし現実的には、総事業の見込み額が71.5億円と巨額かつ、想定年間集客数は161万人と高いので、「本当に採算が取れるのか?」が課題であり、設置できるのか?は厳しいのではといった見方もあります。
採算が取れなければ、道の駅に入る民間業者が撤退し、道の駅の維持費を市がすべて負担といったことにもなりかねません!
「松戸初の道の駅設置」について、そうしたリスクをいかに軽減するか?を考えるために訪れたのが「みなっと」でした。
みなっとの最大の特徴は、全国でも珍しい「民設、民営」の道の駅だという点です。
市は、道の駅に出店する地元業者に対し、土地を貸すだけで、店の設置費(建設費)や運営費はすべて業者負担としています。
こうした民設民営のメリットは、市の財政負担、特に初期投資の軽減ばかりではなく、民間業者撤退の防止に役立つ点が挙げられます。
民設ということは、入居する業者は、当然、出店費用(初期投資)がかさみますので、何とかこうした費用を回収しようと思いますので「本気で!」運営に当たりますし、売れないから即撤退ということも出来なくなります。
こうした説明を、担当者の方からお聞きし、この点が最も重要ではないかと感じました。
もちろん、例えば改修時などの合意形成は難しくなるなどデメリットもありますが、「餅は餅屋」で商売はリスクがつきものなので、自治体主導ではなく、最大限、民間に任せていく、そしてなによりそうした民間業者が「本気!」で覚悟をもって出店する仕組みを形成しなければ、松戸初の道の駅設置は難しいと思います。
今回の視察について、早速、松戸市担当課と話さなくてはと思いつつ次に視察先「愛南町」へと向かいました。
(みなっと横の海、海と対岸のミカン畑の様子が何ともグット!)