一昨日、会派(政策実行フォーラム)で福井県坂井市に視察に行ってまいりました。
昨年の市議選で、会派は8人となりましたが、8人そろっての視察は今回が初めてです。
今回の視察テーマは、「ふるさと納税制度」についてです。
先だってのこのブログでも書きましたが、6月議会ではこのふるさと納税について質問をする予定で、今回の視察はその準備のためであり、会派にお願いをしての視察でありました。
さて、訪れた坂井市は、平成18年市町村合併により誕生した市で、人口は約9万2千人です。
そんな坂井市ですが、平成30年度において約5億5千万円もの寄付をふるさと納税で集めていて県内一位となっています。
なぜ、このような寄付が集まるのか?
もちろん、特産品が多く、そうした返礼品の魅力(600品以上)によるところが大きいのは当然ですが、それ以外に他市にはない特徴的な試みを行っているのもその理由の一つでがないかと思っています。
そして今回はその特徴的な坂井市の取り組みについての調査が視察の目的でした。
ふるさと納税への取り組みで特徴的と思われるのが、①電子感謝券②寄付市民参画制度③ふるさとマンスリーサポーター制度 の3つです。
①電子感謝券
電子感謝券はオークションなどでの転売が問題となり各地で廃止となった感謝券に代わり、転売の防止が可能なものとしたもので、寄付額に対し3割のポイントをスマホなどに付与するものです。
都市圏の街では一般的には地方と比べ「特産品」はなく、これが寄付を集められない理由ですが、感謝券は、「市内での買い物」に使うものなので、「訪れる必要」があるものですが、松戸の場合はこの部分で遠い地方よりも逆にメリットがあるのではと思っています。また、導入となれば「キャッシュレス対応」が進むという別のメリットもあるのではと思っています。
②寄付市民参画制度
ふるさと納税では寄付の使い道が選べるというのも寄付先決定の一因ではと思っていますが、坂井市では、この寄付の使い道を市民公募し、「使い道は市民の願い」ということを市外にPRしています。
③ふるさとマンスリーサポーター制度
この制度は毎月一定額を自動的に寄付できるというもので、寄付者側の負担を軽減するものとなっています。
自分の街のファンを増やすには、有効な方法と思いますし、今は、市外で暮らす坂井市の出身者にはとても響くのではと思っています。
こうした坂井市の特徴的な試みは、松戸市にも活かせるものと思いました。
約2時間の視察時間はあっという間に過ぎ、とてもためになったと思うのと同時に、職員さんのそのやる気にとても感動しつつ次の視察先、加賀市に向かいました。