小田原市へ視察に行ってまいりました!(その1)ソーラーシェアリングって知ってます?

 7月31日水曜日、DELI議員と小田原市へ視察に行ってまいりました。

 

 とはいえ、今回は、正式な視察ではなく自主的な勉強会の位置づけで行ってまいりました。 なので交通費も含め全部「自腹」です、、、、、

 

 参加したのは同じ会派のDELI議員と東京都議会議員の3人と私の計5人です。

(今回は都議の斎藤さんからのお誘いでの参加です。)

 

 小田原駅に着いたのが午後1時、駅前はめちゃくちゃ暑い、、、33℃、、

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 ここから小田原市役所へ移動、太陽光を中心とした再生可能エネルギー活用の取り組みについて、約1時間お聞きしました。

 小田原市は、震災以降、市民ファンドで資金を集め作ったメガソーラー運営に協力すするなど、積極的に再生可能エネルギー活用を推進しています。

 

 市でも学校の屋根に太陽光&蓄電池を設置し、電気の地産地消を進めるとともに、緊急時(停電時)にも一定程度の電気が使用できるようにと対応しているとのことです。

 そして、次は実際に市内小学校へ見学のため移動しました。

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容量10KWの太陽光パネル

 こうした太陽光パネルが市内で10校に設置されているとのことでした。

 また、市内の小学校は、ほうとく電気という地域電力会社からの購入をしておりまさに電気の地産地消を進めていることがよくわかりました。

 視察?は続きます。お次は市内の水田へ移動!

実は発電のほうが儲かる?ソーラーシェアリング!

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容量58.4KWの太陽光発電設備を水田の上に設置した「ソーラーシェアリング」

 写真を見て分かるように、水田の上に太陽光パネルが設置されていて発電をしています。

 このように、水田や畑の上に太陽光パネルを設置し、農業と発電を両立しているものを「ソーラーシェアリング(営農型太陽光発電)」といいます。

 農業の新しいスタイルと私は思っていて、現在、大型物流倉庫の進出が噂されている「矢切耕地」で、こうしたソーラーシェアリングの導入を市として考えるべきではとの質問を昨年すでに行っています。

 

 ただ「農業=農地を守る」といっても、やはり採算性がなければ後継者は当然育たず、やがて農業は衰退し、農地の保全もできません。

 なので、採算性をいかに上げるかがポイントであり、ソーラーシェアリングはまさに儲けの出るもので、農業の衰退に歯止めをかけ、かつ、再生可能エネルギーの活用にもつながる切り札となり得るもの、未来型農業の形だと思っています。

 ちなみに、この水田約360坪で、米約8俵が出来、こちらが約5万円の収入になるのに対し、電力販売のほうはなんと約170万円の収入が実際にあったとのことでした。

 実に米販売よりも34倍も太陽光での売電収入が多かったことになります。

(パネル設置のため架台の足部分は稲を植えることはできませんので、そこは割り引く必要はあります)

 

 ソーラーシェアリングへの不安点としてよく言われるのは、「パネルの下で栽培される作物は本当に育つのか?」ですが、植物が光合成をおこなうための必要な年間日射量(光飽和点)は決まっています。

 また、作物によっても光飽和点は異なります。

 ソーラーシェアリングではパネルの間隔を空け、作物に必要な日射量を確保しており、加えて、収量が近隣の田や畑と比べ8割未満となれば、パネルの撤去をしなければなりません。

 あくまでも「農業優先」の考えのもとで行われています。

 

 暑い中、こうした「未来の農業」に対するまさに熱い話を農家の方からお聞きし、次はかまぼこで有名な鈴廣の本社へ移動となりました。  続く、、、、