一昨日の13日、新聞各社が「松戸市役所移転」「松戸駅東口に新庁舎」など市役所移転の報道をしました。
これは12日の「松戸駅周辺まちづくり委員会」で、市から新拠点ゾーン整備基本計画(素案)が出されたことを受けての報道でした。
実は9月議会中、我々議員には新拠点ゾーン整備基本計画については事前に説明がありましたが、今回行われた12日の委員会開催まで、明らかにすることを慎むよう市からの依頼があり、このブログでも書くことはできませんでした。
しかし一昨日の報道を見た方から、「市役所の移転は決まったの?」等との問い合わせがありましたので、少しお伝えをしたいと思います。
まず、市役所の移転は決定ではありません!現在の状況は、市は移転させたいと思っていて、その移転計画の第一歩である基本計画を公表した段階です。
そして、その基本計画に対する意見や質問などを議員に対して「あれば書面で会派ごとに出してほしい」との市からの要請を受け、計画の内容の精査をしているところです。
(基本計画の詳細はこちらから)
https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/toshiseubi/machizukuriiinkai.files/keikaku_soan.pdf
基本計画の概要は
新拠点ゾーン(松戸駅東口の中央公園を中心とした相模台周辺地域)の南側、旧法務省総合庁舎跡地に市役所を先行して移転建て替え、その後、北側の台地上部分に文化施設(図書館、市民会館、美術ギャラリー)や民間の商業業務施設を整備していくというものです。
今回の基本計画では、ゾーン北側の開発の詳細はまだはっきりとは示されていらず、気になる事業費も先行して行う市役所の移転建て替えについてのみが書かれています。
(事業費内訳)
第1段階:基本整備、計約65億円内訳
土地区画整理事業:約37億円 道路整備(S字道路)約8億円
公園整備(昇降設備含む)約20億円
第2段階:市役所機能の再編整備 計約182億円の内訳
土地取得8799㎡ 約27億円(約31万円/㎡)
庁舎建設:延床面積3万㎡ 約129億円(約43万円/㎡)
地下駐車場(130台)整備 約26億円
第3段階 商業、業務、文化機能の整備 今後検討
その他、自動車駐車場整備(200台)約40億円、
駐輪場整備(1500台)約14億円
以上の事業費詳細が明らになりました。
そして、事業スケジュール(案)は
土地区画整理を来年度から始め、市役所の移転建て替え完了は令和8年度末
第3段階の文化施設などの整備完了は令和10年度末となっています。
新拠点ゾーン整備の課題は、莫大な事業費もありますが、駅から約20メートル上がった高台にある立地から交通アクセス(車、徒歩)であると思います。
駅からの徒歩でいく場合、現状の商業施設内を通らざるを得ず、ここをどうするのか、車の場合、6号線上りレーンからの右折信号整備は出来るのか、S字道路整備を含め約8億円で出来るのかなど疑問が多くあります。
第3段階の整備費がわからない(つまりは全体事業費がわからない)状況で、来年度からの土地区画整理事業費の可否を判断できるのか?
いろいろある疑問を今、必死に整理しています、、、
新拠点ゾーンありきではオカシイ!ということだけは思っております。