先だっての日曜日に報告会を行わさせていただき、コロナ渦にもかかわらず20人ほどの皆さんにお越しいただきありがとうございました。
その報告会でも取り挙げさせていただいた「矢切物流倉庫建設計画」ですが、「TBS噂の東京マガジン」で放映されたこともあり、たくさんのご質問やご意見をお伺いしました。
そこで、今回、このブログでもあらためて触れたいと思います。
まず、矢切の物流倉庫建設計画ですが、
外環、松戸IC開通に伴い?3年前くらいから持ち上がってきた話で、6号線脇の上矢切地区(一部、中矢切)に約500億円の事業費で15ヘクタールの農地に、地上2階建ての巨大な物流倉庫を建設するというものです。
しかし、建設予定地の矢切り耕地は、約100ヘクタールという広大な農地で、松戸に残された最後の大きな土地であり、今は農地でもあることから、家を建てたりするこの出来ない調整区域に指定されています。
そうした開発できない地域にになぜ物流倉庫建設計画が?
それは、現在、市の都市計画についての基本方針を示す「松戸市都市計画マスタープラン」が20年ぶりに改定されることが背景にあると思われます。
https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/keikaku-kousou/master-plan.files/master.pdf
仮に、そのマスタープランで、矢切地区が、現在の「土地利用を検討する地区」から開発する地区等に改定されれば、倉庫建設の可能性が出てくることになります。
テレビには出てきませんでしたが、、
実は3年前、松戸市は「矢切りの渡し」付近に、総事業費約72億円で、道の駅を造る計画があり、ここへのアクセス向上のため、6号線から約1.5Kmにわたり9m道路を引くことも計画に含まれていました。
ですので、倉庫建設計画には、道路建設など、市の矢切り地区での開発計画も大いに影響があったと思っています。
該当する地権者(約100人)は?坪当たり8万円でほぼ契約済み
報道等によれば、倉庫建設に該当する地権者約100人は、1坪当たり8万円で物流倉庫側と売買契約をすでに結んでいるとのことです。
その契約では、実際の売買は、「倉庫建設が可能となった時点」で行われるというものであり、今は金銭が地権者側に払われてはいないようです。
しかし、聞いた話では、地権者側から契約のキャンセル申し出の際は多額のキャンセル料を払う契約となっているようで、私的には、地権者に不利な契約なのではと思います。
結局、建つのか?建たないのか?
まず、現在のマスタープラン、地区計画で言えば、建設は不可能です。
なので、建設が可能となるには、
①都市計画マスタープランで、開発する地区等への変更。(市街化への線引き)
そのうえで、物流倉庫が建設可能な用途地域への指定(工業、準工業地域)が必要となります。
②都市計画法第34条10号に基づく地区計画の変更。
この方法であれば、調整区域内でも建設が可能となりますが、県への申請など含め時間がかかるのと現在、マスタープラン改定中でもあることから、市はおそらくは動かないと思います。
やはり、建設可能となるためには、来年度末までに予定されているマスタープランの変更が、必要となるようです。
結局、市が、矢切り地区を開発するとして決断するかしないかにかかっていると思われますが、いまだに市はその態度を「マスタープラン改定中」を理由に明らかにしていません。
結局、あと2年たてば、はっきりするものであると思いますが、今現在でも大きな問題が沸き起こっています。それは、、、、、、、(つづく)