前回、矢切物流倉庫が出来るための条件を挙げ、結局、出来るかどうかは、市の来年度のマスタープラン改定次第と書きました。
なので、物流倉庫ができる出来ないかは、あと1,2年で結論が出る話なのですが、
現状解決しなくてはいけない問題があります。
それは、、、
野放しとなった耕作放棄地の問題です。
農地は固定資産税等の税金が優遇されています。こうしたことからも農地は農業をしてもらわないと困るのですが、調べてみると、市内の耕作放棄地は、約11.7ヘクタールあり、そのうち、矢切地区だけでなんと!約7.8ヘクタールもあることがわかりました。
率にして70%近くにもなり、市内の耕作放棄地のほとんどが矢切地区ということになろうかと思います。
そして、問題なのは、
こうした荒れた耕作放棄地から、雑草の種が飛び、近隣の畑に大きな悪影響が出ていることです。
物流倉庫建設計画が出る前の矢切地区には、ほとんど耕作放棄地は無かったと聞いており、売買契約を結び、倉庫業者側の管理になったことが、こうした耕作放棄地を生んだ原因ではなかろうか?との話がでています。
テレビでは、農業の後継者問題、国の農業へ対する支援不足の問題などを取り上げていました。また、農地であっても自分の土地に対して自由に売買するなど地権者の権利の問題、数々の問題があるかと思います。
しかし、市としては目の前の「耕作放棄地をどうするか」にまずはすぐに取り組まなくてはならないと思います。
もちろんマスタープランの改定を早くすれば一番なのですが、市が葛飾区などの関係自治体とともに、地下鉄半蔵門線延伸に国に対して陳情活動を続けているという状況下、その予定地である矢切地区に対して、農地の継続=地下鉄断念か、開発かの選択はどうやら容易ではないと思います。
今回、市の担当課とも、話をさせていただきましたが、まずは、目の前の問題(耕作放棄地の問題)をどう解決するのか?に取り組みましょうと提案させていただきました。
農地の貸し借りを行う農地バンクの活用、地権者側に対する法的な問題に対する市からの説明、業者側の土地管理に対する注意など「手」はあると思います。
一生懸命に農業をされている方が迷惑被る問題。こちらはマスタープランの改定のようにぐずぐずしている時間はないと思っています。
矢切耕地は市内の農業にとっても重要ですし、市内に残った唯一の大きなまとまった土地です。
個人的には、仮に開発するのならだれもが納得するような開発(例えばUSJの誘致とか)にしていただきたい、と勝手に考えています。
農業か開発か。矢切の風景を守りたいなど様々な考えがありますが、まずは今の問題に取り組んでいきたいと思っています。