本日、新松戸区画整理事業の補正予算(議案第66号)の採決が行われました。
原ゆうじは、政策実現フォーラムと立憲民主党の2会派を代表して、
反対討論を行いましたが、採決の結果
賛成29(松政クラブ11、公明党10、市民クラブ7、無所属1名)
反対14(立憲民主党4,政策実現フォーラム3,日本共産党4,市民力立憲民主党3)
議案は賛成多数で可決となってしまいました。
久々に???本当に摩訶不思議な議案で、なぜこれが通ってしまうのか?正直わかりません。
どこが不思議なのか?なぜ、反対したのか?報告します!!
始まった物件補償!
新松戸の区画整理では、区画整理地内の物件(家などの建物)の買取(物件補償)が始まりました。
今回は6件分、1900万円の予算だったのに対し、4件分が決まり、その合計額が、
5711万1千円となり、差し引き3811万1千円を増額したいとするものでした。
予算と実際の補償額が違いすぎ!約4.5倍!
わかりやすく1件分に平均して直してみますと
令和2年度、実際に決まった補償額は、1428万円
なんと!! 約4.5倍高く決まったということです。
なぜ?こんなに差が出たのか?
なぜこんなにも差が出てしまったのか?
決まった補償額が高すぎなのか、予算額が低すぎたのか?
答えは、予算額が低すぎた のが原因だと思います。
なぜ?予算額がこんなにも低くなったのか?
補償額についてはマニュアルに沿って決めていくので、こちらは問題なしと思います。(もちろん市側も正当と言っています)
市からの聞き取りで分かったことは、
平成30年度の事業計画策定時の調査では、1件当たり約1200万円としていたこと
それが、翌年度の予算要求では、1件当たり約316万円となり、
今回、令和2年度で実際の補償額が、1件当たり約1428万円となった。
つまりは、同じ物件を平成30年度、1200万円、翌年は316万円、翌々年は1428万円となってしまったということです。
30年度の事業計画での価格が実際の補償額に近いことからも、31年度の予算額のみ異常なくらいに低くしたことがわかります。
ちなみに、30年度、31年度も同じコンサルタント会社の調査に基づき市は価格を決定したとしています。
異常に低い予算額!この理由は?結局は分からずじまい!
プロのコンサルタント会社が、自身の調査で出した価格をその翌年に約4分の1にするのでしょうか?
正直、それはないのではと思います。
しかし、現実的には市は1200万円から316万円に同じ物件の価格をしています。
反対の大きな理由:このままで、事業への信頼は得られるのか!!
市は、委員会での原の質問に対して「予算の見積もりが甘かった」と答えています。
仮に調査結果が、316万円だったとしても、市としては、「この数字で大丈夫か?」とチェックを入れるのが当然と思います。
区画整理事業では、全体で約50件の物件補償が必要と聞いています。
残り46件もありますが、最初からこんなにも予算との差があって、今後はどうなるのでしょうか?
区画整理事業は、地権者や関係者の理解のもとに成り立つ事業ですが、今回の疑惑とも思える「差」を何事もなかったように議会がやすやすと認めてしまったら、事業への信頼や理解は得られないと思います。
最初が肝心!今回はきちんとなぜこんなにも差が出てしまったのか?しっかりとその原因と今後の改善策を市はまずは示すべき!として「反対」をしました。
しかし、結果は可決。地権者の反対もあるこの事業。市による赤字のマンション販売計画。新松戸区画整理事業。本当に強引にこのまま進めていいのか?
今日の議会での議決を含め???? 今のままではマズイと思っています。