なぜ、市は突如として新焼却炉建設の延期方針を明らかにしたのか?
2月の議員との協議会の場で、市から説明された延期の理由は、
ごみ処理の広域化、ごみ処理施設の集約化の検討に時間が必要なことを挙げています。
これは、国からの通知をもとに現在、千葉県で策定を進めている第10次千葉県廃棄物処理計画の中で、松戸市を含めた県内自治体へ、先ほどのごみ処理の広域化や集約化を求めていることからです。
焼却炉建設は、多額の費用が掛かるもの、おそらく市の単独施設では、一番お金のかかるであろうものです。(和名ヶ谷C.Cはすべて含めると460億円位かかった)
そこで、市は建設費の約3分の1を国からの補助金で賄おうと考えていますが、この国の補助要件に実は、「広域化、集約化の検討」があるわけです。
広域化、集約化の検討、すでに松戸市は実施済み?
広域化集約化の検討は、実は、以前から国は求めており、市は、この方針に基づいて、平成20年策定の市処理計画で、市内の3処理施設(六和、高柳、和名ヶ谷)から2処理施設体制へ、28年には2から1施設体制へと集約化する計画を策定しています。
実際に松戸市は、この計画に沿って、31年度に高柳のクリーンセンターを稼働停止、残る和名ヶ谷C.Cも令和11年度には稼働停止し、代わりに、高柳に新たな焼却炉を集約化(大型化)させ、市内から出る可燃ごみ処理を一元化することを決めていました。
なので、私の目から見れば
すでに松戸市は、国県の通知に従い広域化集約化の検討は行っていたことと映ります。
不可解な松戸市?なぜ、県へ市方針の説明をしなかったのか?
このようにすでに計画済とも映る市の集約化方針ですが、県との協議の中で「県に対して市の方針は説明したのか?」の議会質問に対して市は「県からの説明は聞いたが、市の方針は説明しなかった」と答えています。
なぜ、説明しなかったのか?なんとも不思議、不可解な松戸市の行動に見えます。
不可解な松戸市の行動の背景には何があるのでしょうか、、、、次回へ続く