松戸市が行おうとしている3大事業とは?
現在、松戸市では、巨額の事業費が見込まれる大型事業を3つ行おうとしています。
それは、
新松戸東側区画整理事業、新拠点ゾーン開発事業(市役所の移転候補先)、そして今回、取り上げている新焼却炉建設事業です。
見込まれる巨額な事業費!けど、わからないことだらけ
見込まれる事業費ですが
①新松戸区画整理事業は約180億円(道路建設を含めれば200億円以上)
②新拠点ゾーン開発事業 約300億円プラス? 推定500億円?
③新焼却炉建設事業 ? 推定400億円?
ある程度分かっているのは、先行して事業を始めている新松戸のみです。
②については、区画整理や市役所建設、駐車場整備などで約300億円ですが、予定?されている文化ゾーン開発(図書館、市民会館、美術ホールなど)、市が言う第3段階の開発は未定となっています。
③については、書いてきたように全く示されていません。
しかし、3つの事業の合計額は軽く1000億円は越すのではないかと思います。
財源は大丈夫?市の借金はどうなる?迷走する松戸市?
もちろん、財源は、国、県からの補助金や、貯めてきた基金などが充てられるので、すべて市の負担、借金となるものではありません。
ただ、借金が増えるのは、確実なことです。
では、どのくらいまでなら松戸市は借金ができるのでしょうか?
市はこれまで議会答弁では「借金限界値の目安は一般会計で1436億円」と公言しています。
となれば、後、松戸市は200億円程度しか借金を増やせないということになります。
これでは到底、足りるわけありません。
そこでか、市は最近になり「あくまでも目安、必要な事業は超えても行うつもり」と答えてきています。
このように、自らの公言した目安を簡単に変えてしまうなど、市が迷走している感じはいがめません。
必ずやらなくてはならないマストな事業とは?
次に、市が必ず行わなくてはならない、マストな事業とは何なんでしょうか?
考えるに、それは、
市民生活に欠かせないごみ処理事業の根幹にかかわる新焼却炉建設事業
命にもかかわる耐震性に課題のある市役所の建て替え事業
の大型事業ではこの二つだと思います。
(個人的には、同じく耐震性に課題のある東松戸病院もですが)
大型事業実施に優先順位!
財政的に厳しい松戸市であれば、いくら良い事業といってもすべてすぐ行うことは現実的ではなく、大型事業の中でも優先順位をつけて行わなくてはなりません。
こうした考えをもとに大型事業を見てみれば、1施設の建設費として、突出しているのが新焼却炉です。
仮に、この事業費が今、明白になるとどうなるのか?
ある程度、3大事業全体の事業費が明らかとなり、市の借金増加額も見えてくることになります。
となれば、借金の目安を大幅越えとなり、新松戸や新拠点の開発にも影響が出るのでは?少なくともそういった話が議会側から出てくるのは当然に想像できます。
修正案&決議案可決の背景は?理由とは?
議会の中では、新焼却炉延期方針の背景には、市が他の大型事業への影響を恐れたためではないかとの憶測が出ていました。
こうした隠しながら?大型事業を強引に進めようとする市の姿勢に議会が反発し、市役所の構想策定案が修正削除となり、新焼却炉に関する決議が採択されたと思っています。
もう一つの背景、理由は、
新焼却炉建設が5年延期=市外への委託処理5年延長 となれば、36億円程度の費用が必要となること。
そして、ごみ処理という決して止めてはいけない行政サービスが止まるリスクが増すことが挙げられます。
高柳C,Cの稼働停止以降10年間は市川、浦安市へ委託がある程度決まっていますが、
(市川は建て替え予定)11年目以降の委託先は決まっていません。
又、老朽化した和名ヶ谷C.Cの5年稼働延長も(後14年の稼働)本当に問題ないのか?
私もこれまで、ごみ処理事業でのコスト削減提案を行ってきましたが、市は「コストよりも安定した処理継続が優先」として受付ませんでした。
なのになぜ、今回はリスキーなほうにかじを切るのか?不思議です。
原ゆうじの考え
これまでの方針をリスクを取ってまで、あえて変えるなら、明確に新方針のメリットを示すべきです。
ここで言うなら、さらなる広域化集約化の検討によりメリットが必ず出ることを示すべきです。
しかし、市からはそうしたことは、いまだに示されていません。
少なくとも、建設延期の背景に、他の大型事業推進があるとするなら、それはとんでもないことです。
巨額な事業費がかかる大型事業、松戸市の厳しい財政、
本当に、進めるならば、正々堂々、全体の事業費を早く明らかにして、現実的に可能なのかを確認して行わなくてはならないと思います。
焼却炉建設延期、さすがにこれはマズイ!そう思っている市の職員さんも多いはずと私は思っています。
これからも決して諦めず、良いことは良いと認めつつも、ダメなものはダメと声を張り上げ変えていきたいと思っています。