どうなる?市役所の建て替え!その4、役所の規模について、もしかしたら、、、、

 市は市役所は、新拠点ゾーンへの移転ありきとなっていますが、本当にそれでいいのか?

 

どうなる?議論なしの市役所の規模!

 前回は、交通アクセスの問題点を書きましたが、今回は、規模の問題です。

 

 実は、市役所の規模、どのくらいの大きさ(延べ床面積)が必要なのか?についてはほぼ議論がありません。

 

 市は、現行の市役所(市役所の本館、新館他、京葉ガスビルなど借りている事務所もすべて含め)の延べ床面積が、約3万平方メートルなので、この床面積をベースに建て替えを考えるとしています。

 

延べ床面積、現状維持で大丈夫?

 しかし、そもそも今回の建て替えは、市役所の耐震性がないことが一番の理由ですが、加えて、市役所の狭隘化(狭い)こともその理由に挙げています。

 現状(約3万平方メートル)が狭いというのなら、建て替えするときは広くするのが当然と思いますが、なぜか、現状のままでとする市の考えは正直よくわかりません。

 

 市役所のメインの建物である本館は昭和34年、新館でも昭和44,45年建てられたもので、当時と比べれば、人口は大幅に増えています。

 なのに、現在の建て替えも、現状維持ということとするにはそれなりの理由が必要かと思いますが、特段の説明が市からはありません。

 

 ちなみに、一足先に立て替えたお隣の市川市役所の延べ床面積は、約42000平方メートルです。

 市川市松戸市も人口規模は約50万人なので、同じ大きさの市役所となるのかと思いきや、松戸は約3万平方メートルです。

 

規模の考察がないことを指摘!

 6月の一般質問では、「市役所機能再編整備基本構想」で、他の自治体では同様の市役所の建て替え基本構想では、2,3通りの規模の考察があるが、松戸市のものにはそうした規模の考察がないことを指摘しました。

 

 市は、「とりあえず現状規模とした。今後、規模は変わる可能性がある」としています。

 こんなあいまいでいいのか?と思っていましたが、平成25年の松戸市庁舎基礎調査業務委託

https://www.city.matsudo.chiba.jp/shisei/siyuzaisan/shiyakusyokino/tyousyakisotyousa.files/gaiyouban.pdf

 では、市役所の延べ床面積を、全体で約42000平方メートルとする報告がなされています。

 

市はなぜ、現状維持の3万平方メートルでの建て替え想定としたのでしょうか?

 実は、平成25年の報告では、考察された規模などから、敷地面積は約2万平方メートルは必要として、この広さでの敷地確保が難しいとして、現敷地での建て替えを検討すると結論付けています。

 

 ちなみに、新拠点ゾーン内の市役所移転候補地の面積は、8799平方メートルとなっています。

 

 なので、25年の報告から言えば、この候補地は狭すぎてあり得ないことになります。

 

 さらに言えば、この候補地の区画整理後の容積率は400%になると市からは聞いています。

 

 となると、この候補地で建てた建物の最大床面積は、

    8799×400%=35196平方メートル

 と計算されます。

 

 要するに、新拠点ゾーンへの移転となれば、市役所はこの床面積が最大で、先の報告書通りには建て替えが出来ません。

 

 ここから、もしかしたらですが、、

 市は、候補地の敷地面積に合わせて、市役所の規模を決めているのでは?

 だから、あえて基本構想で、規模の考察をしなかったのでは?

 との勘繰りが出ないではありません。

 

 この点も、6月の一般質問で聞きましたが、市からの明快な答弁はありませんでした。

 

 市役所の規模、今の市の財政状況からも、小さいに越したことはありませんが、かと言って狭すぎて使いづらいものでも困ります。

 

 しっかりと、設置された特別委員会では、市役所の適正規模についても議論すべきと思っております。

 

 つづく、、、、