現地建て替えを検討する審議会の結成
ようやく11月の市議会選挙へ、立候補を決めた私ですが、その前の9月議会、病院問題で動きがありました。
市長提案で、病院の現地建て替えについて、有識者、公募市民で構成された審議会をつくる補正予算が可決となったのです。
知識不足なので、「建て替えを決めるのに、わざわざこうした審議会をつくらないといけないんだ」と思うくらいであまり気には留めていませんでした。
しかし、この審議会が後に大きな意味を持つになろうとは思いもよりませんでした。
とりあえず、公募市民3人だったので、商店会の友人(医学部受験の経験あり)に頼み応募してもらい、こちらは公募市民となることが決定となりました。
見事当選!原ゆうじ市議会議員へ
この市議選で私は、「現地1号館のみの建て替えは、これまでに検討されていません。一番安く済むであろうこの案をまずは検討し、移転案と堂々比較、そのうえで決定すべきです!」と訴えました。
そして、平成22年11月、原ゆうじは、市議会議員初当選を果たしました。
いざ!市議会へ!病院問題決着を!
そして、当選から間もなくの12月議会、議会での病院特別委員会のメンバーともなり、いざ!病院問題決着をと意気込んでいきました。
しかし、病院問題は、まず、現地建て替え検討委員会での審議にまかされることになり、議員として、この問題の議論への参加が事実上できない状況となってしまいました。
委員会は、有識者として、医師が4人入り、他にコンサルタントの方、公募市民3人の構成で、議論は当然、医療に詳しい医師が常にリードしていきました。
その中で、まず議論となったのは、450床で三次救急を担う市立病院が成り立つのか?ということでした。
医師たちは現行の600床ベースが必要との主張であり、600床なら1号館の建て替えは150ではなく300床ベースが必要ですが、それだとスペース的に困難なことが分かっています。
つまりベット数600床なら現地建て替えは難しくなること意味していました。
友人と連夜の勉強&作戦会議
このままだとマズイ!
そもそも病院は赤字です。その原因は、入院稼働率の低さです。
当時は1日当たり約400人の入院患者さんでしたが、採算ラインは90%稼働の540人。あと140人が必要でしたがこれは難しい。
こうした勉強会を病院に詳しい方も入れて友人とともに行いました。
そして、こうした経営面からの主張で、何とか450床の正当性を議論してもらいました。
委員会の答申が出る!市長に疑念!
翌年の3月、とうとう「現地建て替えは困難」との答申が異例の採決で決まってしまいました。
又、もう一つの市立病院、東松戸病院の早期の建て替えを望む提言も出されました。
今思えば、この段階で、市長に対する最初の疑念が生じたと思っています。
現地1号館の建て替えを公約し、当選したのに、なぜ委員会を設置、議論を丸投げしてしまったのか?
医師の立場からすれば、当然、小さいよりも大きな病院が良いと判断するだろうに、なぜ、医師を多く委員にしてしまったのか?
こうした疑問を市長にぶつけたのを覚えています。
この答申&提言を受け、病院の議論は、上本郷だけでなく東松戸病院の建て替えも議論されることになっていくのでした。
つづく