一昨日、3日午後、議会で市役所の建て替えを話し合う「公共施設再編の特別委員会」が開催され、傍聴してきました。
議題は、①「庁舎整備検討委員会のこれまでの経緯と今後について」と
②「市役所機能再編整備、比較検討報告書について」でした。
①は、主に民間の方々14人で構成される委員会のことで、市庁舎の役割,機能について考え、それを踏まえて、新しい市役所がどのくらいの大きさが必要かを委託した令和2年3月の調査結果「新庁舎必要面積算定業務委託報告書」の時点修正を行うことが
目的(市からの諮問事項)となっています。
今回、移転と現地建て替えの比較表が出されましたが、当然、結論は「移転が最良」との結果となってました。
中身については、個人的感想ですが、かなり鉛筆をなめたな!と感じました。
ですので、中身については次回以降にこのブログで検証等をしていきたいと思っています。
今回は前提としておかしいなと感じたことを書きたいと思います。
面積(延べ床面積)を、34,980㎡とした点。
これは、移転候補地が8,745㎡であり、容積率が400%であることから
8,745×400%=34,980㎡ つまりこの土地での一般的な最大値がこの大きさということのようです。
しかし、前回までの比較は、現行の市役所の床面積、約3万㎡が前提でした。
なぜ、今変えたのか?不思議です。
なんで今、比較表?
今、市役所の面積などは、先ほどの庁舎整備検討委員会で話し合いがされており、次回の委員会で中間答申が出る予定となっています。
しかし、この比較表では、移転の際には最大約3.5万㎡としています。
こうした数字を今出せば、何のための委員会なのか分からなくてなってしまいます。
面積を諮問して、その中間報告の前に、「はい!移転の際はマックス3.5万㎡」と言ってしまえば、それなりに委員会の答申にも影響を与えかねないと思います。
なので、比較表を出すなら、委員会からの答申がでて、面積が決まってから作らなくてはだめだと思います。
面積が変われば、当然建て方も変わるし、金額も変わります。
現時点での比較表はあまり意味がないと思います。
諮問内容は、新庁舎面積算定業務の時点修正。2年前の調査結果なのに、、
庁舎整備検討委員会への市からの諮問は、新庁舎面積算定業務報告書の時点修正です。
まずこの報告書は、市が株式会社イトーキに1650万円で委託した調査の結果報告書であり、デジタル化によって、現状より保管文書や物品を70%削減できたとして
43,289㎡が必要面積との結果でした。
もうお気づきだと思いますが、この結果なら、移転候補地での建設は難しくなります。
この報告書は令和2年に出されたもので、そこから2年しか経ってないにもかかわらずもう時点修正?
本当にその理由は、コロナ禍での働き方の変化やデジタル化の進行なのか?
「この結果だと移転が難しいからもう一度やり直す」といってもらったほうが、すとんと腑に落ちるのはさて、私だけでしょうか?
本当にきちんと調査結果の時点修正がされるのか?
何度も書きましたが、委員会への諮問は新庁舎面積算定業務報告書の時点修正です。
しかし、委員会のメンバーには、この報告書が渡されていないことが明らかとなりました。
結果の部分、1枚だけしか渡されていません。
これで、本当に時点修正が出来るのか?疑問です。
結論に至った経緯やその理由、手法などを見なければ議論は深まらないと思います。
せめて、この報告書をつくった株式会社イトーキを呼んで説明をしていただくなどをしなければならないと思っています。
まあ、結果が3.5万㎡を超えてしまうと都合が悪い?のかもしれませんが、あまりに恣意的にその結果を変えようとするならば、それはイトーキさんにも失礼な感じがしないでもありません。
続く