先週、日帰りで名古屋へ、二階堂、関根議員とともに、視察に行きました。
今回の視察テーマは「あんしんエンディングサポート事業」についてです。
簡単に言えば、一人暮らしの方の人生の終え方「終活」を市がサポートするというもので、名古屋市では昨年の10月から事業を開始しています。
支援の主な内容は?
具体的な支援の内容は、
①生前の見守り安否確認サービス
②葬儀、納骨
③賃貸住宅の家財処分、明け渡しの伴う手続き
④死亡に伴う行政官庁への届け出
⑤公共料金の収受関係機関等への連絡
対象者は?
65歳以上の一人暮らしの方で、直系卑属(子や孫)がいない方。
市民税非課税かつ預貯金350万円以下であり不動産(現在居住している不動産は除く)を主所有していない方。(生活保護受給者は除外)
契約後、見守りサービスに同意すること、契約時に預託金を原則一括で納められる方
以上、3つの要件をすべて満たす方としていて、生活保護受給者やある程度の所得があり民間サービスを受けられる方など終活を出来る方は除き、そのすき間で、簡単には受けられないであろう現実的に、終活が難しい低所得者に限定しているとのようです。
事業開始から間もないのですが、すでに相談件数は411件あるとのことで、こうしたニーズはあり、これから契約者は増えていくのではと思いました。
他自治体(横須賀市など)でもエンディングサポートを行うところも出てきています。
松戸市でも行うべきとは思いますが、名古屋市でも年約4500万円ほどの費用が掛かっています。
公金を使ってどこまでのサービスを行うのか?は少し考えなければならないと思います。
事業の副効果?高齢者一人暮らしの住居確保
しかし、この事業の効果として、「一人暮らし高齢者の住居確保」があることもわかりました。
残念ながら、現実として、独居の高齢者への入居を好ましく思われない例があるように思います。
こうした対策としてこの事業の支援内容(賃貸住宅の家財処分、手続き代行)から、高齢者の住居確保の面で効果が出ているとの話がありました。
孤立死、残置物に係る包括的損害保険契約
名古屋市では、エンディングサポート事業とともに、上記保険を賃貸住宅の大家さんと結ぶことを行っています。
内容は?
単身高齢者が入居するセーフティーネット住宅を対象に、孤立死や残置物による大家の損失を補償する保険契約のかかる保険料を名古屋市負担で包括的に契約締結を行っています。
こちらは、保険料金が一件あたり年2160円とのことであり、大きな市の負担ではなくかつ効果も高いと思われます。
こちらは松戸市でもぜひ参考にしていくべきと思いますので、今後、提案していきたいと思います。
予定時間をオーバーし、約2時間弱の視察となりましたが、花吹雪が舞う街を抜け、新幹線での帰路につきました。
尚、事業の詳細は ↓ こちらで
名古屋市あんしんエンディングサポート事業 | 名古屋市社会福祉協議会 (nagoya-shakyo.jp)