9月議会の報告パート2!市役所移転の問題、解説します。

 反対討論虚しく。結局は、採決結果、賛成多数で、市役所移転関連の補正予算は可決したことは前回お伝えしました。

 その討論では時間の関係上、触れることは出来なかったかつ、皆様からのお問い合わせの多い、移転は決定?市役所移転後(8年後)どうなる?について今回は解説します。

 

移転は決まったのか?

 私は「まだ決まってはいない」と思っています。

 

 理由は

 ①今後、実施設計、建設予算、移転候補地周辺整備関連の予算など、それぞれの場面で議決(議会の審議)が予想されること。

 

 ②市役所住所移転の特別議案(議員の3分の2以上の賛成が必要)の存在

 

 移転に傾き始めているのは事実として、移転が完全に決まったと言い切るには、こうした議決を全て得なければなりません。

 

 実際に、私が議員になったきっかけでもあった「市立病院問題」ですが、あの時も、病院のあった上本郷から紙敷への移転で、すでに紙敷の土地の購入は行われていて、しかも基本計画も出来ていました。

 ですが、そこから紆余曲折あり、結局は、紙敷移転は見送りとなり千駄堀への移転となっています。

 なので、決まった!とまでは言い切れないと感じています。

 

第1ステップ終了後=8年後はどうなる?分散化は必至!

 これまでのやり取りから、第1ステップ完了後=8年後の姿は明らかとなっています。

 

 市は第1ステップとして、耐震性不足の現本館、新館部分に当たる約2万㎡をまず移転させるとしています。

 その際、耐震性には通常の建物としては問題のない現議会棟、別館をはじめ周辺の施設はそのまま使うとしています。

 

現状の市役所は?

 市役所敷地内に、本館・新館・別館・議会棟の4つの建物があります。

 市役所敷地外にも

 民間から借り上げている竹ヶ花別館、第1、第2京葉ガスビル

(合計賃料:年約1.8億円)

 市所有で、

 中央保健センター、衛生会館 があり、合計で延床面積約3万㎡となっています。

 

               8年後は ⇩

       現本館、新館部分は、相模台の移転候補地へ移転(第1ステップ)

       残りの議会棟、別館は引き続き使用

       敷地外の施設も引き続き使用することになっています。

       

 ですので、8年後の市役所は

  ①相模台に新庁舎(2万㎡)

  ②現市役所敷地内の議会棟・別館

  ③第1,2京葉ガスビル、竹ヶ花別館(民間借り上げ)

  ④衛生会館、中央保健センター

 と、分散することになります。

 

 用事によって、相模台の新庁舎か現市役所に分けていくことになります。

 又、県庁舎(保健所など)、税務署にも用事があれば行ったり来たりとなるかもしれません。

 

 つまりは、第1ステップ完了後は、分散化は必至であり、多額のお金を掛けながら、より不便になる可能性もあり、この点も問題だと思っています。