矢切の開発可能って本当?都市計画審議会のご報告、その2

 (続き)矢切地区の地権者と物流倉庫側とで、土地の売買契約が進んでいる(多分、、、)中で、街づくりの方向性、面積で市内の約4分の1を占める調整区域の方向性を決める都市計画マスタープラン・調整区域編が審議されていきました。

 

 そして、焦点となる矢切地域の中の特に6号線沿いについては、基本的には

「農地等の自然的環境の調和・保全と既存の生活環境の維持」との方針が出される一方で、

国道6号線及び東京外郭環状道路に近接したエリアについては、

「その立地特性を生かし、地域の農業振興との共存、周辺道路への交通負荷、景観との調和など周辺環境の配慮するほか、浸水リスクに対する防災対策を十分に行ったうえで、産業振興に資する計画的な土地利用を許容する

ことなどで地域の活性化を図ります。

 との一見すると相反するような方針が出されました。

 

 この太字部分をめぐって、議論が巻き起こりました。

 

 これまでの議論を私なりに要約しますと

地権者側

 農地を守るといっても後継者がいない。したがって、農地の管理も大変になってきている。こうした現状を分かってもらいたい。

 「土地を売る」という地権者の権利も守ってもらいたい。

 

開発に反対する意見

 日本の食料自給率の低さからも、さらなる農地の喪失は避けるべき

=開発を容認すべきではない!

 物流倉庫側との売買契約の存在を知りながら、開発を容認していくのはいらぬ疑惑をまねく。市が特定の業者を有利にしているとみられる。

 

マスタープランに賛成の意見

 全体的には、緑、農地を守るとなっている。

 開発についても、同様な開発なら容認していくかといった具体的な指針は、今後のガイドライン策定の中で決めていくので、今回のマスタープランが可決したからといってすぐに物流倉庫が建つわけではない。

 

 主にこうした意見があったと思っています。

 

採決前に、「矢切地区を除いた修正案」の提出!

 こうした議論がある中、採決の日である28日、委員である関根ジロー議員から、今回のマスタープラン案から、矢切地区を除いた修正案が提案されました。

 

 今回のマスタープラン案の審議の後半では、議論はほぼ矢切地区となっていましたので、矢切地区だけはもう少し議論が必要と考え、私もこの修正案に賛成しました。

 しかし採決の結果、残念ながら修正案は否決となってしまいました。

 

マスタープラン案の採決が行われ、、、、

 続いて、マスタープラン案についての採決が行われ、私は反対をしましたが、採決の結果は賛成多数で可決となりました。

 

なぜ反対?

 この日の審議の中で、意見として私が話したことを書きます。

 

 今回のマスタープラン案について、全体としては賛成。基本方針の緑、農地の保全も市街化を抑制するという調整区域の目的にも合致していると考えます。

 

 なので、今回のマスタープランは、決して開発を容認していくものではなく、物流倉庫など、具体的な用途については、今後のガイドライン策定で議論され決めていくものと認識しています。

 

 しかし、こうした審議会での認識とはうらはらに、これまでを見てみると、報道では「開発容認へ!」と出てしまうことは想像できます。

 

 こうした報道から、現行でも調整区域内でも、農地以外、例えば雑種地などの購入は法的に出来るので、一部、物流倉庫側との間で実際に売買がなされてしまうのではないかと考える。

 

 そうすると、今後のガイドラインでの協議において、どうした開発なら容認していくかと考え、その結果、たとえば、道の駅など農業にもプラスとなるような開発なら積極的に認めていこうとしても、物流倉庫側が実際に地権者となっていれば、難しくなってしまうのではないか、そうしたリスクはあるのではないか。と話しました。

 

原ゆうじの考え!

 地権者の権利は当然守らなくてはいけないと思います。

(実は、我が家も調整区域の旭町に少しですが土地を持っています)

 

 又、上矢切地区は水田がメインですので、これを守る。採算を図っていくのは、非常に厳しいとも思います。

 畑にするには、土を入れ替え、さらに1~2年は土を寝かさないと、売れるような野菜は育たないとも以前、農家の方から聞いています。

 かと言って、出来れば農地、緑、景観も守らなくてはならない。

 

 そこで、市が一旦、公共用地として購入していくのも一考かと思っています。

 

 現行の物流倉庫との売買契約を見てみても、その値段であれば、市街化地域と比べれば格安なので、現実的であるとも思います。

 

 そして、例えば道の駅、農業関連の施設誘致、農地として希望者に貸し出し。あるいは一旦スポーツグランドでの運用などはどうかと思います。

 

 又、そもそも上矢切だけの問題でもないような気もしています。

 

 矢切地区全体をどうするのか?が重要です。

 東京に最も近い100ヘクタール以上の一連の土地です。その価値は莫大と思います。

 

 地権者の権利を守りつつ、どのようにしていくのか?

 

 今後のガイドライン策定の中で、考えを述べていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

矢切地区、開発可能へ?って本当?遅くなりましたが、都市計画審議会のご報告。その1

 月曜に3月議会が終了し、ほっとしたのもつかの間、28日木曜日には都市計画審議会があり、委員の一人として出席しました。

 

翌日に報道が、、、

 あまりこのブログに書き気はなかったのですが、翌日の新聞で

矢切地区、産業開発可能へ!

 の見出しで報道がありました。

 

 その後、数件問い合わせがありましたので、これは報告しなくては、と思い投稿することとしました。

 

都市計画審議会で審議されていることは?

 都市計画マスタープラン(おおよそ20年間の松戸市の都市計画の方向性を記すもの詳しくはこちら→松戸市都市計画マスタープラン|松戸市 (city.matsudo.chiba.jp)

が4年に策定されましたが、市の調整区域は別途、マスタープランを作ることとなり、4年以降もその話し合いを続けてきました。

 

 その都市計画マスタープラン(調整区域編)案がまとまり、その採決が木曜日にありました。

 

 結果は、賛成多数で可決となり、それを受けての報道がなされたわけです。

 

今回の焦点(争点)は?

 ズバリ、矢切地区でした。

 

 マスタープランの全体の方向性は、基本的には家などが建てられず、農地が多く残っている調整区域ですので、緑の保全や農地の保全となっています。

 

 しかし、鉄道駅周辺や広域幹線道路の周辺は、基本的な方針に配慮しつつ計画的な土地利用を検討していくとの内容で、それに該当するのが、北千葉道路が開通予定の串崎新田、高塚新田地区、そして今回、報道にあった矢切地区となっています。

 

なぜ?矢切地区が争点に?これまでの経緯(その1)

 矢切地区、特に6号線に近い上矢切地区では、外環の開通後、インターネット通販の普及もあって、物流倉庫の関連業者が、倉庫建設可能を条件に地権者と売買契約を結ぶ動きが活発となりました。

 さらにそのきっかけとなったのは市長が突如、議会に提案した「道の駅構想」でした。

 それは、松戸の観光名所、矢切の渡し付近に、道の駅(温泉、ホテル、道の駅)をつくりたいというもので、そのため、東京方面からの6号線に右折レーンを設置、そこから矢切りの渡しへと約1.5km続く、道路(バスも通れる9m道路と言ってたと思います)をつくりたいというものでした。

 

 この計画に反応したのが、先に述べた物流倉庫関連業者でした。

 

 ですので、物流倉庫の引き金を引いた一因は松戸市にもあるかもしれません。

 

議会が反発!道の駅構想はとん挫!(経緯その2)

 こうした市の提案に私を含め議会は反発。この道の駅構想に絡む予算を修正削除しました。

 その理由の一つに、この物流倉庫開発も挙げられ、「物流倉庫の横で、温泉やホテルはあり得ない」というものでした。

 こうした経緯を経て、今は、矢切りの渡し公園として整備が進められています。

(ほとんど整備は進んでいませんが、、、)

 

ほとんどの地権者が契約済み?その契約の中身とは?

 しかし、矢切という立地がよほどいいのでしょうか、他に理由があるのでしょうか?

 その後も、物流倉庫側は地権者との間で売買契約を結んでいきました。

 私が考えるにこの理由はその売買契約の中身にあると思っています。

 

 その売買契約は、物流倉庫が建てられるとなった場合、実際に売買が成立し金銭が払われるというものです。(全員かはわかりませんが私が見せていただいた契約書ではそうなっていました)

 ですので、物流倉庫側からすれば、建てられない場合は土地を買う必要はなくリスクは無いと思われます。

 

 そして、該当するほとんどの地権者が契約済みとの噂も聞こえてくるようになりました。

 

 さてどうなるのか?(続く、、、、)

 

 

3月議会が終了!市役所移転候補地購入の予算を含む全体予算に反対しました!結果は、、、、

 昨日、約1か月半続いた3月議会が終了しました。

 

 昨日の最終日は、各議案の採決が行われ、一般会計(市単体の予算)など各予算案は賛成多数で可決となりました。

 

 前回のこのブログにも書きましたが、

注目の市役所移転候補地購入の予算も全体の予算の中に含まれていますので、結果、

土地購入予算は議会で通ったということになります。

 

 この土地購入費などを修正削除する修正案が否決となってしまっていましたので、予想はしていましたが、やはりショックはあります、、、、、(´;ω;`)

 

 ちなみに、予算に対する賛否は、反対13人、賛成30人

でした。賛否の状況は以下の通りでした。

 

 賛成は公明党10人、市民クラブ13人、まつどみらい5人、無所属2人

 反対は、政策実現フォーラム・社民4人、日本共産党4人、立憲民主党3人

     無所属2人

  

 我々、政策実現フォーラム・社民は予算委員だった工藤鈴子議員が代表して反対討論を行いましたので、全文を以下に書きます。

    是非読んでいただけたらと思います。

 

政策実現フォーラム・社民の工藤鈴子です。

ただ今議題となっております、議案第64号令和6年度松戸市一般会計予算についてと議案第71号令和6年度新松戸駅東側地区土地区画整理事業特別会計予算について、会派を代表して反対の立場で討論します。

 

最初に一般会計予算について。

前提として、私たちの会派では、市の財政運営への疑問や今後の見通しへの不安がある中、大型事業の優先順位や進め方について再三指摘をしてきました。今回もそう言った我々の考え方のもと、予算審査を行い、第8款土木費、都市計画費の一部と、第10款教育費 社会教育費の一部事業について認め難いとして、修正削除を提案しました。 

 よってこの予算原案反対へと至ったポイントは、修正案提案にありますので、まず、その提案理由を申し述べます。

まず、私たちが本予算案で最重要と考えた、「新拠点ゾーンまちづくり用地取得業務 38億81万7千円」についてです。 

削除理由の1点目、 市の決定プロセスが不透明な点。

市役所の建て替え問題は、今、本市で最重要な課題の一つであることは言うまでもありません。

そして、今回、突如として市役所段階的整備のための移転候補地購入予算が再提案されたわけですが、この重要な意思決定がどのようにされたのか? を知るため、市に対して情報開示請求を行いました。

 結果、2点承服しかねる点がありました。

1点目は、仮庁舎の検討について、昨年の基本構想作成段階で、松戸ビルヂングとキテミテマツドのたった2施設のみの空き状況を調べただけで、仮庁舎は難しいと判断したと思われる点。

2点目は、昨年5月に用地取得議案が否決されてから、1月22日の総合政策会議まで、「市役所機能段階的整備案」が議論、検討された記録の公文書が一切存在しないという点です。

 市の最重要な課題、市役所の建て替え問題に対し、庁内での十分な検討、議論がなされず、わずか一度の1月22日、総合政策会議で決められ、すぐに議会に提案されたとするなら、それはあまりに唐突過ぎます。

 (このような進め方は、他の大型事業などを進める際に、検証が必要になっても、参考になるものが何もないということになります。これいいのでしょうか?) こうした決定までのプロセスが削除理由のひとつ目。

 

削除理由の二つ目、市のリスク管理に対する疑念、仮庁舎の問題です。

 候補地に新庁舎が建つまで、最低8年間は、耐震不足の現本館、新館を引き続き使用するとなっていますが、この判断は正しいのでしょうか?不安はないのでしょうか?

 元日の能登半島地震の恐怖が未だ冷めやらない中、頻発する千葉県東方沖地震に関し、市長は、代表質問の答弁で、「大きな地震は、本当にいつ来るかわからない」と発言し、その備えの重要性を話されていました。

 であるなら、移転であれ、現地であれ、まずは、仮庁舎への移転を本気で検討、実行すべきです。

 しかし、市長の発言とはうらはらに、仮庁舎に関し、市は、市民の利便性を理由に、松戸駅周辺の徒歩圏内でのみ、たった2か所の調査で、「対象となる仮庁舎は見つからなかった」としています。

 市民の利便性が重要なことは分かりますが、市民、職員の人命か、利便か、本市が取るべき道は明らかです。 この8年間で、もしものことが起きたら、一体誰が責任を取るのでしょうか?

(包帯工法等により「一定のリスク回避はできている」といいますが、「一定」とはどれくらいなのでしょうか? 人命に関わることを「一定」で済ますのではなく、「万全」の対応が求められるはずです。)

今議会で、市は、国有地、県有地は探していないと述べていますが、スロースリップにより今後も頻発が予想される千葉県東方沖地震。 能登半島地震の教訓からも、市有地、あるいは松戸駅からの徒歩圏内にこだわらず、本気かつ早急に仮庁舎を探し、市は職員、市民の命を何より最優先とすべきです!

 3つ目は、「機能集約」に対する疑念です。 結局、8年後、新拠点ゾーン南側へ2万㎡の庁舎が移転しても、現別館と議会棟、そして京葉ガスビルや竹ヶ花別館などは引き続き使うので、これは、集約ではなくさらなる分散でしかありません。

 他にも、現地建て替えとの比較がされていない点。第2ステップ以降が未定なので費用面も全く明らかにされない点なども大問題です。 これまで多くの時間を費やしてきた庁舎建て替えの検討は、一体何だったのでしょうか? 大事な市役所建て替えにもかかわらず、その全体の建て替えが見えないのでは、今回の提案を認めることなどできるわけありません。

 以上、削除理由を述べました。

なお、修正提案に対する質疑の際、「今回の予算が否決となれば、12月が購入期限であるため国有地取得のチャンスが無くなるがどう考えるか」といった趣旨のご質問をいただきましたが、ここで改めて考えを述べさせていただきます。

まず、国有地購入に関する考えは昨年の臨時議会での討論でも述べましたが、市役所用途以外での購入であれば検討に十分に値するものと考えています。 ちなみにその討論では、「南側の国有地には、図書館をはじめとした文化複合施設を建てる、その際にはスケルトンで建て、そこを市役所の仮庁舎としての検討はどうか」との提案もしています。

又、否決で国有地は買えなくなるについてです。(が、本当にそうなのでしょうか?)

我々会派は、以前、売主である関東財務局に直接、土地購入に関し話を聞きに行っています。

その際、先方からは、国は、市が公共のための施設を建てるのであれば、優先的に適正価格で売却が出来る。 ただし、その用途は具体的ではなくてはダメで、その用途に関してはあくまで市が決め提案していただきたい」とのことでした。(市役所でないと売らないということではありませんでした。)

なので、今回、仮に否決となっても早急に他の用途で提案をすれば、国は売却を検討していただけると思います。(なので、)実際に国に直接、話を聞きに行った私たちは、「今回の提案が否決となれば、国有地は絶対に買えない」 とは考えておりません。

 

その他、新拠点ゾーンVR図面作成委託料(600万円)については、新拠点ゾーン整備に必要不可欠とされている「新拠点ゾーン整備基本計画上のシンボル軸」の整備が確実に出来るのか不透明な現状であり、確実に整備できるとなってから作成すべきと判断しました。

快速列車新松戸駅停車資料作成委託料他491万6千円については、これまでも再三指摘してきた通り、事業の実施を判断するまでに、どんな調査や資料作成が今後どれだけ必要なのか?まったくみえないなかで、さらなる調査費等は認め難いためです。

最後に教育費のマイセン磁器保管委託料2248万1千円と美術展開催業務1012万4千円については、昨年同様私たちの会派は、松戸市にゆかりがないけれども、高価で価値のある美術品なら寄付をうけつけるというのであれば、展示や維持管理にも多額の費用がかかるので、曖昧な基準で寄付を受け付けて展示をするという前例をつくるべきではないと考え修正削除を提案しました。

 

 以上の理由で修正案を提案しましたが、残念ながら委員会で否決となってしまいました。

 そこで、我々が提案し予算に反映されたものも多くある原案について、賛成か否か十分に考えました。 しかし、市役所機能段階的整備案を前提とした新拠点ゾーンまちづくり用地取得業務をはじめ、各関連事業の問題点があまりにもおおきいと考え、総合的に勘案し苦渋の決断ではありますが反対といたします。

 

次に議案第71号、 新松戸駅東側地区 土地区画整理事業 特別会計予算についてです。

私たち会派は、この事業が、1,地元のための事業になっているのか? 2,周辺地域のためにどのくらい有益なのか? 3,市にとって必要な事業ではあるかもしれないが他の事業に優先して行うべきなのか?  3つの観点を念頭に審査に臨みました。

まず、Ⅰ点目、 地元のためになるのか? について

来年度中の事業のヤマ場となる仮換地指定について、地権者約50人の同意状況を確かめましたが、残念ながら答弁はありませんでした。具体的な数字を述べれば地権者との協議に影響が出てしまうということは理解できますが、同時に同意状況が分からなければ「地元のためになるのか」も判断が出来ません。多額の公金を投入し事業を行ったが、元の地権者が地区内にほぼ留まらなかったとすれば、この事業が本当に地元のための事業とは言い難いと思います。

2点目、周辺地域のためとなるのか? について

今回、立体換地建築物実施設計委託料約4億円が計上されており、マンションの概算費用、規模、内容等に関する質問を重ねましたが、具体的数値は明らかにされませんでした。

市は、令和元年の事業計画の中で、総占有面積は26,026㎡、うち(住居部分が14,326㎡ 、)商業、公益及び福祉部分がそれぞれ3,900㎡と。 福祉部分では老人関連施設、公益部分では図書館と子育て関連施設を想定と掲載があります。 しかし、令和4年4月に行われた保留床部分取得事業者の優先交渉事業者の募集要項には、公益部分は1,003㎡とあり(なっていて、)「公益施設として図書館を予定しており、保留床取得事業者が取得する保留床とは別に約1,000㎡を松戸市が取得する予定。」との説明があります。(なので、)いつの間にか老人関連施設はなくなり、公益部分の面積も 3900から約1000と、4分の1近くと減っています。議会への説明は無かったと思われるこの募集要項での大きな変化について聞けば、「それは単なる想定、モデル案である」との答弁。ことばを失いました。

 仮にこうした公益・公共部分が大きく減少するのであれば、このマンション建設が周辺地域のためになると本当にいえるのでしょうか?

 3点目、優先順位の観点ですが、こちらも現況に直したマンション建設費を入れた総概算事業費見込みが示されないのでは判断など出来ません。

 本事業は市施行であり、市財政の負担を伴うものにもかかわらず、このような点が明らかにならないままではそもそも判断すらできず、賛成することなどできません。 

以上で、議案第64号、71号への反対討論といたしますが、いずれも市から十分な説明があったのかを是非、皆様にも考えていただき、(皆様の)反対へのご賛同をお願いいたします。ご清聴ありがとうございました。

 

 

 

3月議会が明日終了!どうなる?市役所移転候補地購入予算!

 先週の木曜日、予算委員会が終了し、全ての委員会審議が終わり、約1か月半続いた3月議会が明日、終了します。

 

 最終日の明日は、議案に対しての討論の後、採決が行われます。

 

 注目は、6年度予算案です。

 

 中でも最大の焦点は

約38億円の市役所移転候補地購入の予算ですが、

 こちらは単独で採決は行われず、令和6年度予算案として採決が行われます。

 

 先週の予算審議で、この市役所移転候補地購入予算や、新松戸駅快速列車の調査資料作成委託料などを「認めがたい」として修正削除する修正案を提案しましたが、

委員会で否決となってしまいました。

 

 ですので、明日はこの修正案は採決されず、全体予算に対しての賛否のみが採決されます。

 なので、賛成すればこうした修正部分も含み賛成、

 逆に、反対ならよい事業と思うものも含め反対となってしまいます。

 

 今まで、自分が提案したことが、今回の予算案にはいくつか反映されていますので、本当に、賛成か反対か二者択一での判断は非常に難しいです。

 

 又、今回認めがたいとした事業の総合計でも46億円程度で、全体予算1839.5億円(一般会計)から見れば、額としては2~3%ですが、最終的な事業の総事業費を考えれば、大きな額となるものです。

 

 悩みましたが、明日は、覚悟を決めて、臨みたいと思っています。

 

3月議会がスタート!本日は各委員会が開催されました。

 先週の木曜日22日から約1か月以上続く3月議会が始まりました。

 

 22日は、市長、教育長による施政方針、教育施策方針が示されました。

 

 

 

 そして本日26日は、各会計などの補正予算について、年度内に決める必要がある為、先議議案が各委員会で審議されました。

 

 私が所属する建設経済常任委員会では以下のように5つの議案が審議、委員会採決が行われました。

 

 この5つの内、議案第61号、相模台の土地区画整理事業補正予算には反対をしました。

 

 委員会での採決結果は、57,63号は全会一致で、残りの3議案は賛成多数で可決すべきものとなりました。

 

 全体の採決は、今週の木曜日29日、討論などを経て全議員で採決されます。

 

 私は、新松戸の区画整理事業の補正予算について、討論を行うべき通告を行いました。

 

 討論の内容などは、又、金曜日にでも報告をさせていただきます。

 

 議会は、この後、各会派の代表質問、各委員会での議案審議、予算委員会が予定されており、最終日3月25日に各議案、予算案の採決が行われます。

原ゆうじ市政報告会のお知らせ!お越しをお待ちしています!!

 原ゆうじ市政報告会を行います。

 

日時:2月12日(月・祝)午後4:30~6:00

 

場所:北松戸会館(北松戸駅東口下車5分)

    入場無料、予約不要

 

 31日に市から説明のあった「市役所建て替えの新案」について

詳しく報告させていただきます。

 

 尚、報告会終了後、後援会主催の懇親会もあります。

 こちらは、参加費、一人2,000円となっています。

 

 皆様のお越しをお待ちしております!!

市役所建て替えの委員会開催! 超分散案? 松戸市の新市役所建て替え案!

 今日、10時から、市役所建て替えの特別委員会がありました。

 

 昨年の5月の臨時会で、市役所の移転候補地購入議案は議会で否決となりましたが、それ以降、市からは新たな提案はありませんでした。

 しかし、先週、急に「31日、委員会を開催したい。そこで、新たな案を提案、説明したい」と連絡があり、今日の委員会開催となりました。

 

          ↓  委員会で配布された資料

新たな案の中身は?

第一ステップとして

 耐震性に問題のある現市役所の本館・新館(合計延床面積:約15,000㎡)に相当する部分を先に移転建て替え(約20,000㎡の新庁舎)したい。

 一定の耐震性がある議会棟・別館はそのまま使いたい。

 その後の建て替えについては第2ステップとして、議会、市民と協議して決めていきたいというものでした。

 

移転建て替えでも8年かかる!

 「本館・新館に耐震性に問題があり、一刻も早く建て替えが必要だから、その部分だけ移転候補地を早く購入し、建てたい」

 今回の提案の目的はどうやらこれが一番のようですが、質疑の中で、新庁舎を建て、本館・新館から人が移動できるのは最短でも8年はかかるということが分かりました。

 

一部分だけ移転?8年後の市役所はどうなる?どんな配置?

 新庁舎は37,000㎡は必要であるものの、当面、建てる新庁舎は20,000㎡です。

 又、引き続き使用するとした別館・議会棟を合わせても7,600㎡ほどですので、足りません。

 そこで、「8年後、市役所の姿は?配置は?教育委員会などが入居する京葉ガスビルなどは引き続き借りて使うのか?」との質問に対し市は

「面積が足りないので、現状では使わざるを得ない」との答えでした。

 

超!超!分散?大丈夫なのか?

 市の答弁から、一部分だけ移った市役所は

①新拠点ゾーンに20,000㎡の新庁舎

②現市役所の場所に、議会棟・別館

新京成踏切そばの衛生会館・中央福祉センター(市所有)

④第一、第二京葉ガスビル(借り事務所)

⑤クミアイビル(借り事務所)(街づくり部が入居)

 合計5か所に分散される形となります。

 

8年間、地震は来ないのか! 原ゆうじの意見

 今日は、市からの提案に対し確認のための質疑をする委員会でしたが、

「8年間、大地震が来ないなんて誰も言えない。であれば市の責任として、危ない庁舎から人を移す。移転か否かは別として、直ぐにでも仮庁舎を探すべきだ!」との意見を言いました。

 能登半島地震の影響が甚大であったことからも、より一層、市民の皆さんや働く職員、市役所の中にいる人たちの不安は増していると思います。

 「松戸駅周辺では仮庁舎は無い」と繰り返し市は言っていますが、今の状況で、松戸駅周辺にこだわっている場合何でしょうか!!

 

勝負の3月議会!市は当初予算案で土地購入を提案へ

 否決された移転候補地の土地購入議案ですが、3月議会の予算案として提案され、審議、採決されるようです。

 

 20,000㎡の庁舎建設を目的に国から土地を買うか否か。

 

 運命の3月議会となりそうです。