また、また、否決!「住民投票条例の制定」議案

 昨日、総務財務常任委員会が開催されました。
 そこで、今議会注目?の「住民投票条例の制定」議案が審議されました。
 この議案は実は9月議会に出されたものの、時間が足りない?との理由から継続審議となっていたものです。
 又、この議案である住民投票の制定は、本郷谷市長のマニュフェストでもあり、私も、会派の市民力の面々もその実現を前回の選挙で訴えさせていただいたものです。
 それだけに、この議案に掛ける想いはありました。
 しかし、、、結果は、、、、以下の通り(敬称略)
 賛成4(市民力、原 民主社民、二階堂 共産党、高木 無所属、中田)
 反対6(松政クラブ、杉山、田居 市民クラブ、中川、深山 公明党、飯箸
     絆、杉浦)

 
 反対多数で否決されてしまいました。
 主な否決の理由は、「議員は選挙で選ばれており、住民の声を代弁するものであり、改めて住民に問うことは必要なのか、混乱を招かないか」「住民投票の結果を尊重するあまり、かえって混乱を招く恐れがある」「住民投票条例そのもの制度に欠陥があるのでは」
といったものでした。

 私は、住民投票は議会において市長と議会が対立した場合や、市を揺るがす大きな出来事(市町村合併など)の際に、市民の声を市政に反映できるものであると考え、住民参加の大切な手法だと訴えをさせて頂き、もちろん大賛成しました。

 ちなみに、今回の住民投票条例は常設型と呼ばれ、規定の署名数(有権者の10分の1以上)集めると住民投票が行われるものです。
 対し、現在は直接請求による方法(有権者の50分の1以上の署名)で住民投票の実施を
求めることが出来ますが、実施には議会での承認(賛成)が必要となります。
 私が代表者の一人となって行った「市立病院移転に関する住民投票」もこの制度を利用したもので、結果としては議会の否決で実現には至りませんでした。

 議会や市長の行うものに疑問を持ち行うケースが多いにもかかわらず、、最後に議会の承認を得なければならないため、この現制度は、否決され実現に至らないことがほとんどのようです。
 対し、今回の制度が制定されれば、必要な署名さえ集めれば、議会の承認なしに住民投票が実施できます。この点に大きな意味があるのではと思います。
 
 こうした住民投票は、市政が混乱したケースで行われるケースが多いのではと想像される為、もちろん、住民投票が起きないほうが良いとは思います。
 しかし、いざとなった時に住民の声を市政に反映できる方法と思いますので、制度として備えておくことは、絶対に必要と考えています。

 皆様はどのように考えますか?