ショック!千駄堀新病院、建設会社の入札辞退!

 17日の産経新聞に「千駄堀新病院建設について、参加表明3社からの入札辞退が明らかに」との大変、ショッキングな報道がされました。
 
 10月から設計と施工(工事)を一体で行いかつ値段だけでなく提案力、技術力で業者を決めていくプロポーザル方式での業者応募を受け付け、3社から参加の表明がされていました。
 そして、今月の20日に具体的な事業提案の受付を締切、3月末までに事業者を決定していく予定でした。
 しかし残念な事に、参加表明3社全てから上限134億円という予算では採算が取れないとの理由で、入札の辞退表明がなされてしまいました。
 134億円で応札できないとされる理由については、
①震災復興による人材の不足
労務単価(人件費)のアップ
③円安による各材料価格の高騰
④消費税増税による建設需要の高まり
⑤オリンピックによる今後の建設事業費高止まりの予測
以上、5点の理由が予想されています。

 20日締切なので、17日に新聞報道されたことに関しても意外でしたが、3社すべて辞退する事態はさらにショックでした。

 しかし、困ったとばかり言っていたのでは仕方ありません。問題は今後どうするかです。

 実は、9月に17億円ほど増やして今回の134億円としたわけですが、その時から17億円増では足りないのではと危惧をしていました。と同時に何とか工事費削減の方策がないかと、考え調査を進め、自分なりに考えをまとめ、担当課へはそれなりに伝えはしていました。

 一度、事業費増額をしていますし、これ以上の増額をすれば、新病院開院後の経営にも影響を与えることから、これ以上の増額は厳しいと言わざるを得ません。
 しかし、現在の他自治体の入札辞退が相次ぐ状況を見れば、事業費増額は避けることは出来ないかとも思われます。
 出来る事は、その増額分を少しでも減額していく努力をすることかと思います。

 そこで、山中、関根、安藤議員ら有志議員で、議会最終日の19日に市長と面談し、具体的な事業費軽減のアイデアを記した要望書を提出しました。

 前回の増額時は、採用されませんでしたが、今回はぜひ検討を市にはしていただきたいと思っています。

 これまで、長い時間を費やしてきた千駄堀新病院建設、さらには今後、上本郷、高塚新田の両病院の在り方を考えていかなければならない現在の状況ですので、計画の遅れは許されません。

 大ピンチの状況ですが、今こそ、知恵を絞り、実行していく時と感じています。