本日、病院建設特別検討委員会が開催されました。

 本日、10時より病院建設の委員会が予告させていただいたとうり行われました。

 内容は、千駄堀新病院について、前回の委員会で指摘された6つの疑問点に対する市の答えでした。

 特にその中で、議論があったのは紙敷計画との比較でした。

 紙敷計画よりも千駄堀計画はかなり、安価な計画として比較されていたのがその原因のようです。
 例えば、病院用地についてですが、紙敷は買い取り、千駄堀は借地の予定となっており、そのためコスト(用地費)は紙敷27.6億円、千駄堀は4年間の借地代として2.3億円と大きく差があります。
 建設費についても、千駄堀は1平方メートルあたり24万円ですが、紙敷は30万円となっています。

 これらのようにそれぞれ違う場所での比較ですので、当然、条件が違ってコストがすべて同条件で比較ができないのは残念ながら仕方がないことではと思います。

 そこで、同条件でできる部分はしっかり比較をして、同条件では無理なケースは自身の想定によって、また、どちらの計画でもかかるコストは何なのかをよく認識して両候補地の判断をしていくのが、重要なのではと思っています。

 そうして急性期病院の両候補地を比較してみると、建設費については紙敷は11000㎡の敷地に45000㎡の延床面積の建物を建てなければならず、高層化が必要ですし、地下も3階まで必要です。対して千駄堀は敷地6万㎡に同じ45000㎡の延床の建物の建設で、地下はなしです。
 ですので、発注方式など違いがあり、同条件の比較とは言えませんが、私は千駄堀のほうが建築単価は安価になるのではと考えています。

 また、現上本郷病院の周辺には看護学校、医師住宅、病院保育所などの病院付帯設備があり、千駄堀となれば距離が近いので、これらの施設が引き続き使用ができ、新たな施設建設の必要がないと想像されます。

 そして、両候補地とも移転費用(2億円)、1か月程度の入院収益減(12億円)は必要と思います。
 これらのことを考えると、私はコスト面では千駄堀計画のほうが有利ではないかと考えます。

 6つの項目についての審議がひと段落し、委員会の終わりの場面で委員長から「月末までに会派での考えをまとめておくように」との指示がありました。

 いよいよ、次回委員会では各委員の考え(千駄堀の可否)を明らかにしての論戦に入ると思われ、採決も近いと思います。
 まだ2市立病院のうち、一つ目の病院についてだけですが、早期の解決をめざし、また、しっかり4年間この問題に取り組んできた思い込めて自分の考えをしっかりと伝えていきたいと考えています。

 次回委員会の開催日が決まりましたら、また、皆様にはお伝えいたします。