広島県へ視察に行ってまいりました。(広島市編)

 広島市ごみ行政について
 9日木曜日、午前中に広島市役所を訪問いたしました。
 視察内容は「ごみ行政」についてです。
 特に、お聞きしたかったのは、「資源ごみ」についてです。
 現在、松戸市では「資源ごみ」は市の委託業者により収集されて松飛台の資源リサイクルセンターに搬入され、そこで、選別作業、梱包されごみは資源として売り払いされています。
 しかし、やはりコストはかさみます。資源物として売り払われる額はおおよそ年1億円です。
 対してリサイクルセンターの維持管理費、選別作業の委託費の合計額は4.6億円となっており、差し引き年3〜4億円の費用が持ち出しとなっています。
 
 さて、広島市の場合はといいますと、「集められた資源ごみを入札にかけ販売、落札した業者が市のリサイクルセンターで選別を行う」という方法をとっていました。
 そして、圧倒的にコストが軽減されており、大変に驚きました!

 松戸市でこの方法を導入できるのかは、リサイクルセンターの老朽化という課題がありますのですぐには難しいかとは思います。しかし、コスト削減は億単位で出来そうです。
 これから、この課題克服を具体的にどのようにするか、市の担当者とともに考えていきたいと思っています。
 できれば9月議会までには解決方法を見つけ一般質問の場で市に提案していきたいとも思っています。
ごみ発電について
 さて、午後からは広島市の清掃工場(ごみ焼却工場)で中核の中工場にお邪魔し、工場見学をさせていただきながらお話を伺ってきました。
 ここでの視察目的は、「ごみ発電」についてでした。
 現在、松戸市でも和名ヶ谷クリーンセンターでごみ焼却に伴い発生させた蒸気でタービンを廻し、ごみ発電を行っています。
 そして、発電された電気は工場内で消費、残った電気、余剰電力を東京電力に販売しています。金額は年約2500万円ほどとなっています。
 また、和名ヶ谷クリーンセンターは約40億円をかけて基幹工事が行われており、工事完了後の来年度には発電能力がアップされ、現在の価格で販売されるとすると年9000万円ほどになると予想されています。
 しかし、松戸市の場合は大きな問題が存在します。それは東電との売買契約が随意契約で行われていることです。
 このことは、昨年9月の一般質問http://www.kaigiroku.net/kensaku/cgi-bin/WWWframeNittei.exe?USR=chimats&PWD=&A=frameNittei&XM=000100000000000&L=1&S=15&Y=%95%bd%90%ac24%94%4e&B=63&T=0&T0=70&O=1&P1=&P2=%8c%b4%97%54%93%f1+&P3=&P=0&K=249&N=1119&W1=&W2=&W3=&W4=&DU=1&WDT=1
で取り上げ、話をさせていただき、発電能力が増強される基幹工事終了後には東電への販売価格を最低価格として競争入札を行い余剰電力を販売していくことを市から答弁いただいています。
 ちなみに、現在の東電への販売価格は1KWあたり約9.5円となっており、能力アップ後は1円違えば、約1000万円の差が出ると予想されています。
 広島市ではこの余剰電力販売における入札制度をすでに導入し、1kw/hあたり約14から15円で販売をしているとのことでした。
 松戸市と比べ4から5円高いことになります。能力アップ後なら4〜5000万円の増収となるわけです。
 私の市への提案が実証された気がしてほっとしました。
 その後、具体的な入札方法、課題などもお聞きして視察は終了となりました。
 まだまだ課題はありますが、それはまた後日ブログで書きたいと思っています。
 今回の視察も帰宅が10時を過ぎ大変に疲れましたが、個人的にはとても有意義な視察となり心地の良い疲れと感じております。
 今回の視察が無駄とならぬよう、市にしっかり提案し続けていきたいと思っております。6月9月の一般質問を是非、聞いていただけたらと思います。