矢切地区、開発可能へ?って本当?遅くなりましたが、都市計画審議会のご報告。その1

 月曜に3月議会が終了し、ほっとしたのもつかの間、28日木曜日には都市計画審議会があり、委員の一人として出席しました。

 

翌日に報道が、、、

 あまりこのブログに書き気はなかったのですが、翌日の新聞で

矢切地区、産業開発可能へ!

 の見出しで報道がありました。

 

 その後、数件問い合わせがありましたので、これは報告しなくては、と思い投稿することとしました。

 

都市計画審議会で審議されていることは?

 都市計画マスタープラン(おおよそ20年間の松戸市の都市計画の方向性を記すもの詳しくはこちら→松戸市都市計画マスタープラン|松戸市 (city.matsudo.chiba.jp)

が4年に策定されましたが、市の調整区域は別途、マスタープランを作ることとなり、4年以降もその話し合いを続けてきました。

 

 その都市計画マスタープラン(調整区域編)案がまとまり、その採決が木曜日にありました。

 

 結果は、賛成多数で可決となり、それを受けての報道がなされたわけです。

 

今回の焦点(争点)は?

 ズバリ、矢切地区でした。

 

 マスタープランの全体の方向性は、基本的には家などが建てられず、農地が多く残っている調整区域ですので、緑の保全や農地の保全となっています。

 

 しかし、鉄道駅周辺や広域幹線道路の周辺は、基本的な方針に配慮しつつ計画的な土地利用を検討していくとの内容で、それに該当するのが、北千葉道路が開通予定の串崎新田、高塚新田地区、そして今回、報道にあった矢切地区となっています。

 

なぜ?矢切地区が争点に?これまでの経緯(その1)

 矢切地区、特に6号線に近い上矢切地区では、外環の開通後、インターネット通販の普及もあって、物流倉庫の関連業者が、倉庫建設可能を条件に地権者と売買契約を結ぶ動きが活発となりました。

 さらにそのきっかけとなったのは市長が突如、議会に提案した「道の駅構想」でした。

 それは、松戸の観光名所、矢切の渡し付近に、道の駅(温泉、ホテル、道の駅)をつくりたいというもので、そのため、東京方面からの6号線に右折レーンを設置、そこから矢切りの渡しへと約1.5km続く、道路(バスも通れる9m道路と言ってたと思います)をつくりたいというものでした。

 

 この計画に反応したのが、先に述べた物流倉庫関連業者でした。

 

 ですので、物流倉庫の引き金を引いた一因は松戸市にもあるかもしれません。

 

議会が反発!道の駅構想はとん挫!(経緯その2)

 こうした市の提案に私を含め議会は反発。この道の駅構想に絡む予算を修正削除しました。

 その理由の一つに、この物流倉庫開発も挙げられ、「物流倉庫の横で、温泉やホテルはあり得ない」というものでした。

 こうした経緯を経て、今は、矢切りの渡し公園として整備が進められています。

(ほとんど整備は進んでいませんが、、、)

 

ほとんどの地権者が契約済み?その契約の中身とは?

 しかし、矢切という立地がよほどいいのでしょうか、他に理由があるのでしょうか?

 その後も、物流倉庫側は地権者との間で売買契約を結んでいきました。

 私が考えるにこの理由はその売買契約の中身にあると思っています。

 

 その売買契約は、物流倉庫が建てられるとなった場合、実際に売買が成立し金銭が払われるというものです。(全員かはわかりませんが私が見せていただいた契約書ではそうなっていました)

 ですので、物流倉庫側からすれば、建てられない場合は土地を買う必要はなくリスクは無いと思われます。

 

 そして、該当するほとんどの地権者が契約済みとの噂も聞こえてくるようになりました。

 

 さてどうなるのか?(続く、、、、)