会派で視察に行ってまいりました!高松編

 5月22日月曜日、会派、政策実行フォーラム6人で香川県高松市へ視察に行ってきました。

 今回の視察テーマは中心市街地活性化」です。
 お昼過ぎに、高松市役所に到着。そして、担当課の方から説明をいただきました。

意外だった瀬戸大橋開通の影響
 高松市では、バブル崩壊以降、中心地の商店街である丸亀町商店街では、通行量が激減、売り上げが低迷し、空き店舗が目立つようになってきました。
 その原因は、①バブル崩壊以降の景気低迷による影響 ②瀬戸大橋の開通による影響
とのことで、原因の①は全国的なものでわかるのですが、②については意外な感じがしました。
 瀬戸大橋開通により、岡山側からの観光客が増えていることは、当時のニュースで報じられていた記憶があります。
 ですので、開通は高松の経済に、プラスの方向に働いたと思っていました。
 そこでこの点をお聞きしたところ、「瀬戸大橋開通により確かに観光客は増えた。しかし、同時に流通網が発達。そのため、大型店の出店が容易になり、大型店が、ロードサイドなどの郊外に増え、逆に、中心地の商店街の賑わいがなくなってしまった。」とのことでした。
 中心地の商店街から見れば、何とも皮肉な結果だと思いました。
 しかし、高松市そのものは、わが松戸市と違い、顧客が市外に逃げてしまうということではなく、「中心地から郊外へ」つまりは、市内での顧客の移動なので、「市」としては大きな影響ではないかと思います。
 かといって、中心市街地の商店から見れば、たまったものではありません!
 そこで、立ち上がったのが、高松の中心地の丸亀町商店街でした。
中心市街地の再生!丸亀町再開発
 丸亀町商店街では、土地所有者と商店主が話し合いを重ね、双方で共同出資会社を設立。そして土地所有者がその共同出資会社と定期借地契約を結ぶ。そして、高松市も出資した「他槓子丸亀まちづくり株式会社に運営委託契約を結び、テナントを募集しその賃料を借地契約に合わせ配当として受け取るという仕組みで、大規模な再開発を進めました。
 そして、再開発では、低層階のテナントだけでなく、高度利用も図り、その上は、マンションなどを分譲しているのも特徴と思いました。

 こうした再開発の結果、空き店舗数にも一定の歯止めがかかり、歩行者の通行量も増え、かつ、中心市市街地の定住人口増にもつながったとのことでした。

 百聞は一見に如かず!ということで、市役所でのレクチャーの後、実際に、丸亀町の商店街へと案内してもらい、「街の賑わい」を実感してまいりました。

        (商店街のシンボル:ドーム広場)

        (ドーム広場遠景)

      
 街の賑わいの再生=地権者の理解協力であると改めて思うのと同時に、己の利益だけを優先させなかった地権者の方々の「高松への思い」の強さを感じました。

 さて、我が松戸はどうなるのか? できるのか? そんなことを考えつつ、街を後にしました。