予約が取れない!電話がつながらない!予約サイトにもつながりにくい&分かりにくい!などなど混乱が続くワクチン接種ですが、今回は会派から、今後のワクチン接種について、例えば、キャンセルが出た場合の対応(ワクチンを無駄にしない)について、緊急に要望書を市長あてに提出しました。
以下に前文を記します。
令和3年5月17日
松戸市長 本郷谷 健次 殿
会派
政策実現フォーラム
新型コロナワクチン接種体制についての要望書
新型コロナウイルス感染症のワクチン接種がようやく始まりました。松戸市としても最優先で取り組むべき事業として、執行部のみなさまにおかれましても、日々対応に追われていることと思います。
しかしながら、ワクチン接種に向けた体制は、必ずしも充分であるとは言えません。
先日、他会派と共同でこの新型コロナウイルスのワクチン接種体制についての提言書を提出致しましたが、さらに詳細な課題について緊急の要望・提言を致します。
記
1:接種予約について
(ア)接種能力に合わせた予約受付を行うこと。
4月13日からの予約受付では、65歳以上高齢者の一括予約受付としたことで、予約可能数と想定予約数との不均衡が生じ、混乱が起きたと考えます。
混雑回避のため、段階的な予約システムの構築を要望します。
(イ)予約の優先順位について
高齢者、基礎疾患を有する方並びに高齢者施設従事者接種後の優先順位について
クラスター発生防止の観点に鑑み、訪問看護、通所介護施設等の介護従事者又、保育士や幼稚園教諭、小中学校教諭、放課後児童クラブ職員も含めた教育施設従事者などからの優先接種の検討すること。
2:ワクチン接種従事者への早急なるワクチン接種の実施
医師、看護師、スタッフ等の確保、打ち手不足の課題があります。
この課題解決のためには、潜在看護師の確保などする必要があるが、そうした医師や看護師自身がワクチン未接種とすれば、それは大きな問題と思います。
市として募集した接種に従事するスタッフへの早急なる接種を要望します。
3:キャンセルによる余剰ワクチンへの対応ガイドライン作成について
新型コロナワクチン接種における優先順位が政府から示されていますが、最優先事項の一つが破棄数の最小化で、予約取消などで発生した余剰ワクチンを可能な限り破棄せず、活用できるようにしなければなりません。
当日にキャンセルが出たり、医師による予診で接種できないと判断されたりして余りが出る場合を想定して、ワクチンが無駄にならない様に、どのように対応するかをきちんと決めて公表すること。また今後、その量が増えてくる事も想定される為、市民が接種予約のキャンセル待ちができる制度を作ることを要望します。
4:市内接種実施状況の偏在化解消について
後期高齢者などの接種実施状況に鑑み、市内接種会場の設置を追加など、地域による接種実施状況の偏在化を防止すること。
5:接種会場への来場サポートについて
集団接種会場まで自力で行くことが困難な方へのサポート体制の構築並びに周知を要望します。
6:予約受け付け状況やワクチン接種状況を定期的に明らかにすること。
7:製造メーカーが異なるワクチンについての対応について
今後、ワクチンの供給メーカーが複数になることが予想されます。その際、第1回接種と第2回接種で、同一メーカーのワクチンを接種することが重要です。接種記録システム(VRS)はマイナンバーと連携しており、市区町村の職員しかアクセスできないと想定されるため、第1回接種時のワクチンのメーカーを医療機関が確認する術は、本人が持参する接種券しかないと考えられます。したがって、第2回接種時に接種券を持参しなかった場合、当日の接種が困難となるだけでなく、第1回接種時のワクチンが無駄になるとともに次回の接種の予約もしばらく先となることが予想されます。このような事態を防ぐための仕組みを作る事。
以上