予約が取れず、電話はパンク状態と混乱が続く高齢者向けのコロナワクチン接種ですが、この状況を変えるべく、議会有志の会派で市に緊急提言を行いました。
混乱の原因は予約が取れないことが一番だと思います。
松戸市では、4月13日から市内65歳以上の高齢者を対象に接種券の配布&5,6月の予約を他市に先駆けて行いましたが、
予約可能な接種回数11万回 に対して
接種券の配布は約13万4000人 と市からは聞いています。
しかし、接種は1人2回必要です。
ということは、予約が100%行われるとすれば、26万8000回分が必要となります。
予約可能数11万回分では、接種必要回数の半分にも満たないことになります。
もちろん、持病があるとかなど個々の事情があるので、全員が予約を取りに行くことは無いかと思いますが、あまりにも接種可能回数=予約可能数と予約対象者数とが不均衡であったと思います。
このことが、今回の予約での混乱を招いてしまったのではと思っています。
他市ではどうしているのか?と調べてみれば、
柏市では5月7日GW明けから接種券の配布&予約の開始。
流山市では4月26日から配布し、予約受付はまだ行っていないようです。
しかし、両市では、ワクチン接種予約での混乱をきたさぬよう、高齢者については細かく5歳刻みで重症化リスクの高いより高齢な方から予約が出来るように工夫をしています。
下記表は、流山市のHPの抜粋です。
こう言ったやり方であれば、確実に予約が取れるので混乱は起きにくくなろうかと思います。
今後の予約に向けて改善を!
松戸市の場合は、65歳以上の高齢者約13万4000人をひとくくりにして予約を一括で行ってしまったことで、予約可能数との不均衡が生じ今回の混乱を招いてしまったと考えます。
加えて、高齢者の中でもよりお若い層の方のほうが、ネットでの予約が出来ていたのではないかと思います。
となれば、より重症化しやすいより高齢の方のほうがむしろ予約が取れていないのではないかと心配になります。
確かに早く行うということは大事ではありますが、コロナワクチン接種はこれまで経験したことのない大規模な予防接種ですので、少し慎重に進めるべきではなかったのではと感じています。
しかし、これからもワクチン供給がなされれば、追加での予約受付となりますし、7月以降、64歳以下の方の予約受付も始まります。
次こそは、混乱が起きぬよう、予約可能数とその数に見合う予約対象者数にするなど、混乱回避に最善を尽くすべきと、まずは緊急提言をいたしました。
又、さらにより詳細な部分で未確定なもの、例えば、キャンセル分をどうするのか?などについては、会派でまとめ、担当課と打ち合わせ後、要望書を提出したいと思っています。
最後に、今回の提言書を以下、記します。
令和3年5月11日
松戸市長
本郷谷健次 殿
コロナワクチン接種における提言書
新型コロナウイルス感染症のワクチン接種がようやく始まりました。
ワクチン接種は、いわば国家的なプロジェクトであり、松戸市としても最優先で取り組むべき事業であり、執行部のみなさまにおかれましても、日々対応に追われていることと思います。
しかしながら、ワクチン接種に向けた体制は、必ずしも充分であるとは言えません。市の業務に優先順位をつけ、最優先事業であるワクチン接種に全注力を注ぐことを要望し、ここに緊急の提言を致します。
記
- ワクチン接種担当部署の人員増強
- 優先対象者である高齢者を想定した情報提供
- 支所等におけるインターネット予約の代行
- 混雑回避の為、年齢等に応じたシステム構築
以上
松政クラブ 幹事長 大谷 茂範
市民クラブ 幹事長 末松 裕人
立憲民主党 幹事長 二階堂 剛
まつど未来クラブ 幹事長 大橋 博
政策実現フォーラム 幹事長 増田 薫