翌7日火曜日、今度は富山市民病院へお邪魔しました。
(富山駅からバスで15分ほどの富山市民病院)
(経営が良いだけに?やけにまぶしく光る病院)
富山市民病院は千駄堀新病院よりも1割ほど少ない一般病床539床の同じ急性期病院です。
こちらの病院も平成21年度までは赤字だったものの平成22年度から黒字に転じ、27年度まで6期連続黒字を達成した病院なので、今日のテーマも昨日同様「病院経営」です。
さて、様々お話を聞いてやはり松戸と比べ一番の違いは人件費の違いで、こちらの市民病院でも人件費比率は50%前半を毎年キープしています。
特に特筆すべきは、事務職員の少なさです。
100床当たりの事務職員数は6.7人であり、全国の500床以上の公立病院平均値が12.2人なのでいかに少ないかがわかると思います。
あともう一つは、「病床数の見直し」です。
市民病院では、27年度に病床を12床減らしています。
理由は7:1看護制度導入による、看護師不足に対応するため(言い換えれば、7:1とするときに同じ看護師数で対応するため)であり病床数を確保するため看護師を増員しなかったこと。また、平均在院日数(患者一人当たりの平均入院日数)の短縮による余剰ベットの発生のためです。
いずれも無駄な人を入れず、現状の入院患者数、医師、看護師数での対応を選択したことが黒字化をキープする要因となったことは間違いありません。
松戸市立病院の現状の入院患者数は一日当たり平均430人です。
たいして、千駄堀新病院は600床で、これを開院するため、医師看護師の増員を図っていますが、本当にそれだけの患者さんが来るのか?
不安になりつつ富山の街を後にしました。