29年度病院事業予算案に反対!

 先週金曜日、10日に、病院特別検討委員会が開催され、病院事業の29年度予算案が審議されました。

 病院事業は2病院と1老人保健施設で成り立っています。

 ご存知の通り、2病院事業はそろって赤字であり、しかしその中で今年の12月末には、千駄堀新病院がオープンする予定となっています。
 
 「約300億円の事業費をかけて、新病院は開院するが、果たして経営はどうなるのか?」この疑問はどの議員も持っていると思いますし、私も持っています。
 29年度予算では、開院後のH30年の1月から3月までの数字も盛り込まれていますので、この疑問が解消されるのか?との思いで、予算審議に臨みました。
 しかし、残念ながら、とてもこの予算達成は難しく、そもそも、予算の立て方がおかしいと感じましたので、反対をさせていただきました。
理解不能!?予算の立て方が不思議すぎ!売上伸ばして材料費減? 両病院ともそうなのですが、収益は伸ばす予定なのですが、不思議と、薬などの材料費は伴って増えていません。
 わかりやすく、東松戸病院の例で説明しますと、、
 28年度、一日当たりの平均入院患者数は、136人、外来は95人で、医業収益(売上)は約15億2千万円。薬代などの材料費は、1億5028万円でした。
 今回の29年度予算では、入院患者数は146人(10人増)、外来患者数は150人(55人増)で、医業収益は約19億8千万円と前年度より約4億6千万円増、対前年比は130.3%と大幅増を見込んでいます。
 しかし、材料費は不思議なことに1億3010万円と約2千万円の減額となっています。
 売り上げは4億6千万円も伸ばすのに、材料費は2千万円も減らす?本当に不思議です。
 売り上げが伸びれば、当然、伴って材料費も増えるのが当たり前と思うのですが、なぜ?
 不思議な不思議な予算案です。
赤字予算は立てられない?自治体病院の予算編成?
 この不思議な材料費の額について、質問をしましたが、かわいそうなくらい?まともな答弁はありませんでした。
 
 「売上伸ばして材料費を減らす」こうしないと黒字の予算が立てられない現状が、今の病院経営の現状なのか?と感じます。
 これから、新病院開院に伴って現上本郷病院、東松戸病院をどうするのかを話し合うとしていますが、「どの程度赤字なのか?経営状況の実体がどうなのか?」がわからなければ、正しい結論は出ないと思いますし、そもそも話し合いすらできないと思います。
 こうした予算しか組めない担当者の方の苦労もわかりますが、警笛を鳴らす意味でも、反対としました。