会派で視察に行ってまいりました!福岡県久留米市編

 8月2,3日 会派(政策実行フォーラム)で福岡県に視察に行ってまいりました。

 初日の8月2日は博多から約40分ほど電車に乗りまして久留米市役所に邪魔させていただきました。


    (立派な役所の前でパチリ!)

 視察のテーマは、「組織連携による電力調達コスト1億円削減への取り組みについて」です。
 
 私が以前に議会一般質問で取り上げたテーマであり、かねてより一度訪れてみたいと懇願していた視察でしたので、気合を入れて?訪れさせていただきました。

 自治体は市役所をはじめ、体育館や学校、市民センターなど多くの施設を維持管理していますが、こうした施設が購入する電気について、入札して安く購入しようというもので、松戸市でも市役所本庁舎ではすでに行っています。

 市役所のように建物規模が大きく使用電気料の多い建物に関しては、電力業者(PPS業者)が興味を示し入札してもらえますが、規模の小さい施設に関しては手間がかかるので入札がなかったりすることが多く、そもそも市側でそうした規模の小さい施設は入札を行っていないのが現状です。

 こうした現状を打破しようと、久留米市では、27年度から、市が管理する全施設の電気データー(使用料、契約電気料)を調査し、それらをグループ分けし、電気事業者側から見て規模が大きく「美味しい」施設と単体では「美味しくない」小さな施設をまとめることでスケールメリットを出し(美味しくし)すべての施設で入札(応札)させることに成功しました。

 驚くのはその削減効果で、何と!年間1億円もの電気代削減であったとのことでした。

 これら入札を取り仕切ったのが多くの技術職員のいる「設備課」一つで行っていて、各施設の担当課は施設の電力データーを提出するだけで、入札そのものに関する事務作業は一切行わず、ここが、成功のポイント!であったと思います。
 ですので、単純に電気代削減に加え、各施設が単独で入札する場合に比べ事務作業が大きく簡略化できたとのことで、こうした事務作業の効率化(年960時間)も大きな成果であったと思います。

(真剣に説明を受ける政策実行フォーラムの6人)

 さて、役所というところは、民間と違い「組織の壁」が高いように個人的には感じています。
 
 「誰が(どこの課が)その壁を打ち破って言い出しっぺとなるのか?」がおそらく松戸でこうした取り組みを進めていこうとなれば課題となってくるはずと思います。
 
 しかし、自身の家では電力会社を選んで電気代を安くしている職員さんも多いと思います。

 「松戸市」を自分の家だと考え、少しでも安くすることが大事だと思うし、こうしたやる気のある職員さんは正当な人事評価をして「やる気」を引き出していくことも大事なことなんじゃないかと生意気ながら思いつつ久留米を後にしました。

 次の9月議会一般質問では、再度、市に「久留米方式による電気代削減策」を提案したイと思います。
 人口約30万人の久留米市で年1億円の削減であるなら、人口約50万人のわが松戸市であればそれ以上の効果が見込めるのではともくろんでいます。

 今度こそ!とリベンジに燃えております!