会派で視察に行ってまいりました!浜松市編

 視察二日目は、浜松市

 ここでは、個人的には日本一進んでいると思う「エネルギー政策」を学びに訪れました。

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浜松市ゆるキャラ、家康くん

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立派な庁舎

 人口約80万人の浜松市は、面積も1558キロ平方メートルで伊豆半島1421キロ平方メートルよりも大きく、そのため、海沿い地区の風力発電、全国トップクラスの日照時間を活かした太陽光発電、市内面積の7割を占める森林を活かしたバイオマス発電と、再生可能エネルギー政策を促進し、エネルギーの地産を進めています。

 

 地球温暖化が叫ばれる中、松戸も少しでも再生可能エネルギーに対する取り組みがさらに促進されればと思い、この分野では先進市である浜松市を訪れたわけです。

 

 浜松市では、風力、太陽光、バイオマスに加え、水力、廃棄物(ごみ)発電など市内で再生可能エネルギーを生み出す地産も行っていますが、さらに、浜松市も一部出資して(株)浜松新電力という地域電力会社を設立し、市内で作り出した電力を市内で消費するという地消の部分も行い、エネルギーの地産地消を進めています。

 

松戸市でもできる可能性は?

 地理的にも恵まれた浜松市だから出来るのであって、松戸では無理だろう、、確かに、その通りかもしれません。

 しかし、この浜松新電力の販売実績は24149MWh(2018年度)ですが、実は松戸市でもこれ以上に発電する発電所、自主電源があるのを皆さん、ご存じでしょうか?

 

 実は、松戸市最大の発電所こそが、和名ヶ谷クリーンセンターであります。

 ここでは、皆さんが出したごみを燃やしていますが、その際に蒸気を発生させタービンを回し、発電を行っています。

 その発電量は、年間25237MWh(H29実績)と浜松新電力の年間販売量を上回っています。

 クリーンセンター内での消費はあるものの、発電した電力の半分以上は現在、入札で電力会社に販売をしています。

 こうした市内産電力を市内で使うことができれば、地産地消となります。

 また、例えば、市内市民センターや小中学校で太陽光発電を行えば、電気代削減に加え、災害時の非常用電源としての役割も果たすことになります。

 

 これまでは再生可能エネルギー活用は環境のためというのが目的であったと思っていますが、発電効率のアップやパネル価格の下落などもあり、採算的にも、電気を買うよりも自ら作ったほうが良くなってきていると思っています。

 

 従来の地球温暖化防止という目的に加え、災害時のバックアップ電源としての役割、そしてなにより採算性のためにも、再生可能エネルギーへの取り組みを行っていくべき!と思いつつ、浜松を後にしました。

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市役所隣の浜松城