新松戸区画整理事業の補正予算、反対討論!!

 先日、反対した新松戸区画整理事業の補正予算ですが、

 1日に行った反対討論の全文です!

 

 

 先ほど建設経済常任委員長よりご報告がありました議案第66号令和2年度松戸市松戸都市計画事業新松戸駅東側地区土地区画整理事業特別会計補正予算、第1回につきまして、政策実現フォーラム、立憲民主党両会派を代表して反対の立場から討論をします。

補正予算は、既定の歳入歳出予算の総額2億7762万5千円から、歳入歳出にそれぞれ3267万8000円を減額し、歳入歳出予算の総額をそれぞれ2億4494万7000円とするものです。

このように今回の補正は、事業費の確定に伴い減額をするものですので、これだけを聞けば、特に問題のあるようには思えません。

しかし、補正額3267万8千円の三つ業務の内、1つの業務の補正に大きな問題があると考え反対をすることといたしました。

補正の内訳は、事業計画変更等業務委託料で2513万円の減、用地購入費で4565万9千円の減、そして用地購入に伴う物件補償費で3811万1千円の増と三つの業務での補正ですが、そのうち物件補償費の増額について、審査の過程において、執行部の説明を聞いてもなお、疑問が解消できず、この部分に問題ありと考えたため反対するに至りました。

 さて、その物件保障費の増額内訳ですが、対象物件6件分の予算額1900万円に対して、結果は、4件分で

5711万1千円となり、そのため予算額との差し引き3811万1千円を補正するものです。

 ちょっとわかりやすく、平均して1件分に直してみますと、予算では1件約317万円と見ていたのに、実際には約1428万円かかった。つまりは当初の目論見よりも約4.5倍にもなってしまったことになります。

なぜ、このような大きな乖離が生まれたのか?が大きな疑問ですが、この点に対する執行部の説明は「物価の上昇、予算時の物件調査が外観目視であったため差がでたこと、予算時の見積もりの甘さなどがあったため」としています。

一方で、今回の補償額決定の調査については正当であるとの見解を示していますが、こちらはマニュアルに沿ってのものですので、私も問題なしと思います。

ですので、予算要求額がなぜこのように著しく低い額となってしまったのか?予算要求額に原因があると思います。

しかし、これだけの大きな差4.5倍差を、物価の上昇によるものとする執行部の説明に無理があることは明白です。次に、外観目視調査による差という理由についても、もちろん一部その差は出てくることは理解できますが、これだけの大きな差の説明としては余りに不十分です。

審査の過程で、平成30年度の事業計画時には、今回対象となった4物件の補償額を4795万3千円、1件当たり約1200万円とみていたのに、わずか1年後の31年度の予算要求では先ほども述べた通り1件当たり約317万円としていたこと。また、30年度も31年度も調査は、同じコンサルタント会社が行っていたことが判明しています。 

 この結果から、事業計画時の見積もりのほうが、補償額に近かったことがわかります。

 なので、1200万円とみていたのになぜ翌年に約4分の1の317万円で予算要求したのか?ここが一番の

大きな疑問点です。

予算要求時の調査でこのような結果を出したコンサルタントが悪かったのでしょうか?私にはとてもそうとは思えません。自分たちが調査を行い1200万円としたものを次年度の調査では317万円とするでしょうか?

そのようにプロのコンサルタント会社が自らの調査に対する信頼を大きく失墜させるようなことを本当にしたのでしょうか?信じられません。

仮に、そうした調査結果が出たとしても、大きな乖離に対してなぜ執行部はそのまま予算要求をしてしまったのでしょうか?少しおかしいのではないかと疑問は持たなかったのでしょうか?

いずれにせよ、実際に事業を遂行する行政として、あまりにチェックがおろそかだったといわざるを得ません。

貴重な公金を投入するということに対して、少し軽んじている部分があったと思われても仕方ないのではないでしょうか。

区画整理事業全体では、おおよそ50件の物件補償が必要と聞いており、まだまだこれから多くの補償をしていかねばなりません。

なのに、今回、疑惑を抱かれるような予算要求、市のチェク体制の甘さ、それによる多額の予算補正を今、何もなかったように認めてしまえば、それは事業全体に対する市民の信頼を失うことになるのではとも思います。

 特に区画整理事業は、地権者の皆さんを含め、多くの方々の信頼の上に成り立つ事業と考えております。

 やっぱり市民の皆様の不信を招いてしまいかねない今回の補正はいったん見送り、まずは、原因の究明や改善策を示すことすることが、巨額な事業費で実際に事業を行う市はすべきではないでしょうか。

このような理由から、本補正には反対をしたいと思います。皆様はいかがお考えでしょうか。

 それでは、最後に、今こそ、議会として、行政へのチェック機能を我々は果たしましょう!と反対へのご賛同を皆様に呼びかけまして、2会派を代表しての私の反対討論を終わります。

 

 ご清聴、ありがとうございました。