市の方針(2から1施設への集約)が決まっているのになぜ県に説明しなかったのか?
この疑問への答えは、議会内でも様々憶測されましたが、ここでは、私の推測(考え)を書きたいと思います。
焼却炉の建設費用は、その規模である焼却能力が分かればある程度は推測できます。
では、松戸市のごみを燃やすために必要な焼却能力はどのくらいなのでしょうか?
昨年の12月議会での私の一般質問(原ゆうじHPで動画をアップ済み)を是非、参考にしていただきたいのですが、
単純にこの量を365日で割れば、平均で1日あたり約288トンとなります。
しかし、ごみは毎日同じ量が出るわけではありませんし、焼却炉は、定期メンテナンスによる稼働停止期間、年末などの収集休止期間もあります。
なので、365日、毎日、焼却能力一杯に合わせたごみ量を燃やすことはできず、焼却能力に余裕を持たせなければなりません。
では、一般的に、ごみ量に対する実際の焼却能力目安はどのように考えられているのでしょうか?
この関係を示す指針になっているのが、公益社団法人、全国都市清掃会議発行のごみ処理施設整備の計画設計要領です。
2017年版に記載のある通常の点検及び整備に必要な日数を考慮した係数、実稼働率0.767、及び、故障の修理やむを得ない一時休止を考慮した係数、調整稼働率0.96。
となっています。
この係数を用いて、年間10.5万トンのごみ量を燃やすための焼却炉の規模、能力の目安は、
1日に当たり約390トンとなります。
莫大な新焼却炉建設費!
直近の県内焼却施設建設の事例、焼却能力1トン当たりの建設費を見てみると、
東総広域(平成29年11月):1憶601万円 千葉市(平成30年12月):6645万円
我孫子市(令和2年1月):8833.3万円 平均で約8700万円です。
この数字に焼却能力390トンを掛ければ、建設費の目安は約340億円となります。
これに、高柳C.Cの解体費用や、プールなどのスポーツ施設の整備費などを加えれば、約400億円は必要なのではと思います。
市の単独施設としてはおそらく一番高いものになる(千駄堀新病院でも建設費は約200億円)と思われ、市の財政を考えれば大きな大きな金額です。
新焼却炉建設の費用見込みを、何度聞いても「答えられない」とするかたくなまでの市の姿勢。
新焼却炉建設の延期には、この莫大な費用があるのではないか?
しかし、ごみ処理は絶対に欠かすことのできない行政サービスです。
いくらかかっても、他の事業実施を抑えてもやらなくてはならないもの、優先順位の高い事業です。
どうやら、建設延期の背景には、この辺があるのではないか、、、、、
と勘繰りたくもなるのは私だけでしょうか、、、、、 つづく、、、