突然の新焼却炉建設延期方針に議会が反発!決議案可決!その1

市から突然の方針転換!新焼却炉建設延期方針の発表!

 市はこれまで、高柳のクリーンセンターと和名ヶ谷のクリーンセンターでごみを燃やしていましたが、31年度末で老朽化のため高柳のクリーンセンター(C.C)を稼働停止しました。

 

 そこで市は、和名ヶ谷C.Cの稼働停止予定である令和11年度までに高柳C.C跡地に新焼却炉を建設する予定でした。

 

 

 しかし、これまでの方針を転換、今年2月、松戸市から、突然、新焼却炉建設の最長5年間、延期する方針が発表されました。

 

何度聞いても市は答えない新焼却炉の規模!

 新焼却炉は、松戸市のごみをこの1炉ですべて焼却する予定ですので、かなりの大型の焼却炉となる予定で、そのため建設費を含めた事業費も巨額となる見込みです。

 

 ただでさえ、財政難の中、市役所の建て替えや新松戸の区画整理など、巨額の事業費が見込まれる大型事業を推し進める今の松戸市ですので、

  焼却炉の規模がどのくらいになるのか=事業費がどのくらいになるのか

が、明白になれば、その数字の大きさによっては、他の大型事業の実現の是非に大きな影響を与えることは必至と思います。

 

 なので、私はこの規模の見込みを早く出して、その数字をもとに他の大型事業実現の判断をすべき!と主張していましたが、市は「規模はまだ答えられない」と明言をなぜか避けてきました。

 

焼却炉建設の延期=市外処理委託の延期=経費の増大!

 今の松戸市は、和名ヶ谷C.Cのみでごみを燃やしていますが、すべてのごみ(年約10.5万トン)を燃やすことはできません。

 

 そこで、市川市浦安市に年間約2万トンのごみを新焼却炉ができるまでの約10年間、委託料を支払いごみを燃やしてもらうようお願いをしています。

 

市内から収集された可燃ごみ年約2万トン ➡ 中継施設 ➡ 市川市浦安市へ運搬

市内から収集された可燃ごみ年約8.5万トン ➡ 和名ヶ谷クリーンセンターで焼却

 

 市内全域から収集された可燃ごみのうち、燃やしきれないごみは、一旦、中継施設に集められ、そこで圧縮、そのうえで市川市浦安市へ搬送され処分されています。

 

 その経費は、合計年間約7.1億円で、その内訳は

市川市への委託料:1.4万トン処理で3億3600万円 1トン当たり約24000円

浦安市への委託料:0.6万トン処理で2億1600万円 1トン当たり約33000円

中継施設の運営費:約7000万円

  運搬経費  :約9000万円   となっています。

 

対して、和名ヶ谷C.Cの焼却処理コストは

     1トン当たり約24000円 

となっていて、仮に市外委託している年2万トンのごみを和名ヶ谷C.Cで燃やしたとすれば、、、

   年4億8000万円で済み、約2億3000万円は安くなる試算となります。

 

 市外への処理は、中継施設のコストやごみの運搬経費が余計に掛かるためコスト高は当然で、つまりは、市外処理の延長は、経費の増大へとつながるものと思います。

 

議会が市の方針に反発!決議案を採択!

 こうした市の方針に珍しく?議会側が反発。3月議会の最終日に、議員提出議案として「新焼却炉建設の基本構想早期の策定を求める決議案」が出され、採決の結果、

賛成多数(反対は、会派、市民力・立憲民主党:山中、中西、岡本議員の3人)

で可決となりました。

 

 私も、もちろん賛成をいたしました。

 

 それにしても、なぜ、市は突然に焼却炉建設の延期を決めたのか?

 その理由は、、、(つづく)