三月議会の最終日、議員提出議案で出され賛成多数で可決された決議文(全文)を最後に報告させていただきます。
国県から協議を求められている「広域化、集約の検討」ですが、もちろん、検討することを否定するものではありません。
しかし、検討した結果、やはり、従来通りの計画、市のごみ全量を燃やすための「焼却炉建設」となれば、これまで述べてきたように、5年ほどの期間がかかり、その間、余計な費用が掛かりますし、ごみ処理が滞るリスクも高まることになります。
なので、市がとるべきは、広域化集約化の検討とともに、少なくとも、新焼却炉建設の検討も同時並行で行うべきかと思っています。
皆様はいかがお考えでしょうか?
市民生活にとって欠かすこと出来ないごみ処理、行政にとって最重要な市民サービス
であり一日たりとも停めることのないようにしなくてはいけないごみ処理です。
市は、安定的、継続的な事業の継続を最優先に、かつ、コスト削減にも取り組まなくてはと思います。
市民生活の重要な「焼却炉建設」よりも、他の大型事業を優先することが正しいのか、今回の市の判断は大きなものと思います。
是非、一人でも多くの市民の方にこの問題を知ってもらいたいと思っております。
新焼却施設建設に関する決議
令和3年度一般会計歳入歳出予算において、計画上予定されていた新焼却施設建設関係経費の計上がなく、これについて執行部から、ごみ処理の広域化及び施設の集約化を検討するために検討期間を設けて稼働時期を延期させるという説明がなされた。
新焼却施設建設によるごみ処理の確実な履行は、市民生活における最重要事項であり、書くことのできない行政サービスである。
平成31年3月定例会の予算審査特別委員会において市長から示された見解でも、本市が優先的に取り組む3事業の一つとしてこの新焼却施設建設が位置づけられており、計画に基づいて着実に事業が進められることを共通認識としていたが、広域化という新たな課題への取り組みとそれに伴う事業期間の延長は、その共通認識を超える方針転換とも取り得るものである。
本市は、和名ヶ谷クリーンセンターとクリーンセンター2施設体制から、1施設体制へと焼却施設の集約化を進めている最中である。さらに現状ではクリーンセンターの稼働停止により、新焼却施設が稼働するまでの間、本市の燃やせるごみの処理の一部を近隣市にご協力いただき処理をお願いしており、早急に新焼却施設建設を進める必要がある。
先の教育環境常任委員会において、市長はこの問題に対して「市民の生活を守っていくことが一番大事な原点であり、スピード感をもって新焼却施設整備基本構想を取りまとめるなど、早急に整備を進める」との認識を示された。
従って、執行部においては、本市のごみの適正処理について、早期に新焼却施設整備基本構想を取りまとめ、着実に事業を推進することを求めここに決議する。
千葉県松戸市議会