原の質問つづき
市役所建て替えについて
次にウ、これまでの経緯と今後の建て替え検討について
平成25年の山下設計による松戸市庁舎基礎調査業務報告書では、議会棟、別館は引き続き使うとし、本館、新館のみを建て替える現地建て替え案が報告されています。
しかし、なぜか市は平成29年の全員協議会において
「現地建て替え案は、合計9年対して、移転建て替えの場合は工期6年」との理由で、移転建て替えが望ましいと結論付け、「今後は早期に庁舎建て替えを完了する方向で、具体的な移転先の用地も含め検討を進めていく」との報告がありました。
早期に庁舎を建て替えしなければいけないから、移転建て替えを決断したとの説明ですが、報告書の受領から、この決断までに、すでに約4年かかっています。
仮に25年の報告を受けた時点で、現地建て替えを決断し、実行していれば、9年後に完了、つまりは昨年度には完了していたことになります。
一方で、この平成29年時点で移転建て替えプランをスタートしたとしても、完成は6年後の平成35年度、つまりは今年度であり、それは現地建て替えよりも、結果は1年遅いことになります。
それではこれら経緯を踏まえお聞きします。
質問1点目、「早く完了のため移転」といいつつ4年も検討に時間を費やしていたら、結局は現地プランよりも少なくとも1年遅くなるのは明白でした。
それなのになぜ、公金投入した報告書の結果を反してまで、移転建て替えの決断までに4年も費やしたのかその理由は?
2点目、平成29年の全員協議会開催時点で、市は、移転先候補地も未決定な状態でありながら、いつ急ぐべき庁舎建て替えを完了させるつもりだったのか?
市役所建て替えは、その建物の耐震性不足から、人の命にかかわる問題であるからこそ早期の建て替えが必要なのは誰しもがわかっていることと思います。にもかかわらず、現実は、何が気に入らないかはわかりませんが2回の必要面積の調査結果をほごにし、いまだに市役所の必要面積すら決まらず1年後の調査結果待ちの段階です。
なぜこうした状況となっているのでしょうか。
そこで質問3点目、このように、早期の建て替えが必要とわかっていながら、なぜか現地建て替えの調査結果通りにせず、結果、いまだに職員、来庁者などの命の危険にさらされている今の状況を、市長はどうお考えなのでしょうか?
その責任は重いと思いますがいかがでしょうか、ご見解を教えてください。
とにかく重要なのは、いかに早く命の危険がある状況から脱するのか、つまりは耐震性のない新館本館を建て替えるかであると思います。つまり、スピードが大切です。
なので、必要面積調査の結果をただ待つのではなく、その答えを3万㎡、3.5万㎡、4万㎡、などと面積を仮定したうえで、それぞれの場合、現地建て替えと移転建て替えどちらが良いのか、その際には、現地建て替え案には、山下設計の報告通り、耐震性には問題のない議会棟、別館を引き続き使う現地プランも加えて正々堂々、フラットに比較すること。そうした検討を今すぐにでも始めるべきかと思います。
そこで、最後、質問4点目、まずは、新拠点ゾーンへの移転建て替えが最適と結論付けている市役所機能再編整備基本構想案のHPからの削除したうえで、こうした比較検討に入る考えについて教えてください。
原の質問1点目:平成25年の現地建て替えの調査結果では、期間は9年、たいして
移転建て替えは6年、その差は3年、だから移転の方針を市は決定し
たのだが、なぜ決定まで4年もかかったのか?(結局、現地案より1
年遅くなる)
市の答弁
先の令和3年8月6日に開催いただきました公共施設再編検討特別委員会において、ご説明いたしましたとおり、松戸駅周辺のまちづくりを進める中で、財務省に対し、平成26年11月に、松戸駅周辺に残された最後のまちづくり用地として活用いたしたく、法務省松戸職員宿舎などの取得要望を行い、その後、財務相関東財務局との1年半ほどかけた協議を経て平成28年6月には土地利用検討に関する覚書を交換し、土地区画整理事業の実施及び市の公的利用を目的とした用地の取得を前提とした検討について約定し、これまで検討を積み重ねたまいりました経過を踏まえ、市としての判断をさせていただいたところでございます。
原の感想
正直、市の言いたいことがよくわかりませんでした。
29年の議員に対しての市の報告は、移転のほうが3年早いというのが、方針決定の理由でした。
しかし、この答弁からすれば、国有地がどうしても欲しかったから、4年も費やしたとしか解釈できません!
というか、3年早いとしながら、4年も検討に費やしていたのでは、説明がつかないのかなと思います。
それにしても税金を使って調査したのに結果(現地建て替え)は無視。もったいない!
質問2点目、市の答弁
平成29年2月の議員全員説明会の場において、ご説明させていただきました通り、早期に庁舎建て替えを完了する方向で具体的な移転先の用地も含め、今後の市議会との議論を踏まえて進めていく事業と認識し、これまで検討してまいりました。
この検討の結果といたしまして、令和3年1月に市役所機能再編整備基本構想案を公表したところでございます。
原の感想
平成29年当時、いつ急ぐべき建て替えを完了するつもりだったのか?の問いに対し、これまでの経緯を述べただけの答弁でした。
多分、「いつ完了させるかは考えていなかったのだろうな」としか思えません。
3点目、市答弁
平成26年度に実施しました市庁舎本館、新館柱補強その他工事により、耐震性不足に対する当面の対策として、柱の補強恋路を実施したところでございます。
今後も、市役所機能再編整備基本構想案に関する公共施設再編検討特別委員会での議論を踏まえ、課題を整理しつつ、市役所のあり方、機能等の検討に鋭意取り組んでまいります。
原の感想
25年の調査結果通り進めていたら、9年かかったとしても、昨年には建て替えが終わっていました。
早く建て替えが出来るとして移転建て替えを選択したのに、今現在も建て替えはおろか、市役所のあり方、機能の検討をしていくといった答弁にあるように、何も決まっていない状況です。 市長の責任は重いと思うのですが、、、、
質問4点目の答弁
現在公表しております市役所機能再編整備基本構想案につきましては、これまでの検討経過として市の公式ホームページに掲載させていただいているところであり、今後、方向性が定まりました際には、必要な修正を行うなどし、速やかにお知らせしてまいりたいと考えております。
原の感想
まったく答えがないのにびっくりです!!
今、市は新庁舎の必要面積について、コンサルタントに調査(3度目)しています。
この結果が出るのは、早くても1年後です。結果が出るまでに出来る検討をするべきと思います。
市は、本当に早く建て替えを決めるつもりがあるのか?疑問しか残らない答えでした。
次は、新焼却施設建設についての質問です。(つづく)