委員会視察に行ってまいりました!神戸編

 空き家対策の視察で豊橋市の後に訪れたのが、神戸市です。

神戸市役所から見た神戸の街並み:あいにくの曇天

 

 

 両市とも、危ない空き家の解体に対し補助金等、具体的な対策を講じていますが、その運用は若干の差がありました。

 

神戸市の空き家対策の特徴は?

 神戸市の場合、空き家に加え、空地への対策も同時に行っているのが特色です。

 

 具体的には以下項目の支援メニューがあります。

 

①専門家の派遣:弁護士建築士による専門相談(無料)

 

②相続調査補助:解体を条件に相続調査費の一部を補助(上限30万円)

 

③剪定伐採補助:空き家や空き地の立ち木や雑草を剪定伐採への補助(上限108万円)

 

④応急的危険回避措置補助:危険な建物の応急措置を行う際の補助(上限30万円)

 

⑤解体除却補助:危険な建物の解体除却対する補助(上限200万円)

 

⑥土地所有者補助:土地所有者が不明、あるいは多数であった場合に、土地所有者が財産管理人制度を活用して建物の解体除却を行う場合に対する補助(上限30万円)

 

⑦土地建物の寄付受付:危険な建物およびその土地を寄付受付し、市が解体除却を行うもの 

 

 以上のように多岐に渡る空き家・空き地に対する支援を行っています。

 

空き家対策の成果・効果は

 

 

 以上のような成果を挙げています。

 

空き家対策について思うことは?

 今回、2市を視察し空き家対策を勉強してきましたが、解体等へやはり何らかの補助

は必要と感じました。

 ただしその場合は、税負担の公平性の観点からも、所得制限などを設ける必要もあるのではと思います。

 

 又、地震の経験からも、空き家だけでなく空地への対策も必要と思います。

 これまで、市民の方々から相談を受けてきましたが、個人的には空き家よりもむしろ空き地に対する相談のほうが多かったように感じています。

 

 問題のある空き家や空き地はその所有者の個人的な責任なので、そこに公金を投入するのはどうなのか?という反面、その周囲の住民の不安をどう早く取り除くのか?という問題もあります。

 

 この相反する点を、どうバランスを取り解決していくかが今後の議論になるのではと思っています。

 

 松戸市については今後どうすべきか?遅れているのではと思いつつ神戸の街を後にしました。

            ↑ 神戸市議会の議場の様子