時給15000円!!歯科医師2人の時給、けど1日受診者3人!!休日夜間歯科診療by予算審査

 予算審査続行中!!
 ただいま、来年度予算の審査の真っ最中です。
 しかし、このところ、小、中、高校の卒業式出席、病院委員会、そして予算員会と連日続き、正直申し上げ寝不足でバテ気味です。

 さて、ボヤキはともかく、来年度の松戸市の予算ですが、1278.3億円で、前年と同様となっています。
 現在は、歳出(お金の使いみち)の審査を項目別に行っています。
 その審査の中で、いくつか気になる事業があります。
歯科診療業務の実態! 特に気になったのは休日、土曜日の夜間に衛生会館(市役所そば)で行われている歯科診療業務です。
 昨年の決算委員会から費用対効果の面で問題があるのではと指摘をさせていただいている業務なのですが、来年度もまた、同じように行うように予算書に記載がありました。
 そこで、調査を進めたところ、驚きの実態がわかりました。
 この業務は、休日土曜日の夜間(午後8時から11時)に歯科急病患者の対応のため行われているもので、25年度予算は374人の受診者の予定となっており、年末年始等の昼間の診療(予定受診者228人)と合わせ、予算額約2150万円となっています。
 単純に割れば、1人当たり約3.7万円となります。
 市は受診者1人当たりこの金額を委託先に払い、もちろん、受診された方は診療費を払っています。
 これは高いと思います。
受診者3人、時給15000円の歯科医師2人 
そこで、23年度決算で年間124日行われている休日、土曜日の夜間診療に絞って調べてみました。
 まず、委託料は1905.4万円で、受診者は344人、1人当たり55000円ほどとなっています。
 また、年間124日で344人なので1日当たり3人弱です。
 これに対応する診療体制は歯科医師2名、歯科衛生士、事務員各1名の4人体制、人件費はそれぞれ、歯科医師45000円×2名、歯科衛生士9840円、事務員8840円となり1日当たり約11万円となります。
 診療時間は3時間、受診者平均3人なので1時間1人です。はたしてそれで、この診療体制、人件費を掛けるのはどうなのでしょうか。理解に苦しみますし、費用対効果の点で問題があると思います。なにしろもったいない!
 この点は昨年の決算委員会で指摘はさせていただいたのですが、いやはや、これほどに経費が掛かっているとは思いませんでした。
 しかし、この点は昨年の指摘で、市も理解して今回の予算では歯科医師の時給を15000円から13500円に下げたとのことです。
 それでも、まだ問題はあると思います。
原ゆうじの提案 
そこで、今回も私なりに提案をいたしました。
 まず、一番いいと思うのは、衛生会館での診療をやめ、それぞれの歯科医院での診療をお願いすることです。
 特に、今は夜間診療(10時くらいまで)を行っている医院がありますので、そういったところにあと1時間ほどの延長を補助金を出して行うのが良いと思います。
 しかし、調査等もあるのですぐにというわけにはいかないでしょう。
 そこで、とりあえず、医師2人体制を見直し、1人体制にすることを提案しました。
 先ほども書いた通り、受診者は1時間に1人です。受診者0人の日が年9日あることもわかっています。
 普通に考えれば、1人でも問題ないのではと思います。

 それぞれ、はじめた業務は必要があって行われるようになったとは思いますが、時代の変化によって、今回のように費用対効果の点で合わないものが、出てきているのではと思います。
 こうした業務を早く効果にあったものに変えていく必要があると思っています。

 予算審査を通じ、松戸の財政の厳しさは感じます。こうした業務を続ける体力はないとないと思いますので、これからも職員の方には申し訳ありませんが、指摘をしていくつもりです。
 どうぞ、よろしくお願いいたします。