3月議会報告、市立病院予算、反対しました。パート2

 さて、高塚新田にあります東松戸病院ですが、現在の状況を簡単に報告しますと、許可病床(県から許可を得ている病床)は198床、実際に稼働しているのは178床となっています。
 平成25年度の推定で、医業収益(売上)は約16億4千万円、内訳は入院収益;12,4億円、外来収益2,7億円、その他1,3億円となっています。
 一方で、前回のブログで書きましたが、市からの繰り入れは、毎年6から8億円前後となっています。
 ですので、16億円の売り上げに対し、その半分を税金投入している実態となっているわけです。
 一般の企業であれば、、、と考えると、恐ろしくなります。
 しかし、もちろん、だからといって、東松戸病院はいらないのではとはすぐには思いません。 それは、東松戸病院は、民間病院が手を出さない、つまり、経営的には採算の良くない亜急性期、療養期の患者の受け入れをしている病院だからです。
 しかし、現在の経営状況(売り上げの半分を税金投入)は、限度を過ぎているのではと考えてしまいます。
 やはり、出来る限りの経営努力をしなければならないと思います。
 そのためには、まずは現状の把握と改善の策を打つことが必要と思います。

 26年度の予算を見てみますと、売り上げに中心である入院は、一日平均175人、外来は220人を見込んでいます。年間医業収益(売り上げ)は22,5億円見込みです。
 対し、25年実績(推定)は入院:143人、外来146人で、医業収益は16.4億円。
 なんと前年比37.2%増を見込んでいることになります。大幅増です。
 よっぽどの売り上げ増の秘策でもあるのかと思い、市に質問してみると、「医師確保に全力を尽くす」との答弁。
 少し、説明しますと、市の考えでは、「現在、売り上げを確保できない状況なのは医師不足により患者の受け入れが出来ないからだとのことで、医師あと4人を確保することにより、患者受け入れが可能となり、この前年比約4割増を達成できると考えている」ということらしいです。
 患者の需要については、入院待ちの人も多数いるとのことで、大丈夫との見方をしています。
 本当に医師だけ来れば患者は来るのか?など疑問はありますが、そこは受け入れ、この医師4人の確保は現実的か?を考えてみました。
 しかし、過去10年で、医師定数15人を確保できたのは、通算4か月だけです。10年計120か月でです!
 こうした現実から、正直、4月から11人から4人増やして15人にするのは、私は不可能だと思います。
 予算審査は3月中旬でしたので、「4月までの残り2週間で本当に4人確保できるのか?」と市に尋ねると「頑張ります」の返事、これでは、本当に危機感があるのか?現実を見つめているのか?と思ってしまいます。
 まずは現実を見つめ、着実に医師を増やすための方策はどうしたらいいのか?市立病院(上本郷)からの医師派遣など、2病院の協力体制を引くべきではなどをしっかりと議論していくべきではないかと私は思います。
 病院へ税金投入すれば、その分、他の市民サービスは出来なくなりますので、本当に、よく考えていただきたいと思います。
 この現実をまず見つめるというのが出来ていないのではという点が、反対理由の一つでした。

 しかし、もう一つ大きな反対理由があります。
 
 それはまた、次回で、、、