新松戸東口区画整理事業その2

 予算審議の中で特に議論となった「新松戸東口区画整理」についての続き、、、

どうなった?修正案!

 さて、我々会派の大型事業(6つ)に対する考えは「①新焼却炉建設②市役所の建て替えが最優先である」ということは先の代表質問でも述べていました。

 

 そこで、議案でも反対した③新松戸区画整理をはじめ矢切道の駅構想など他の4つの事業については(市は①、②、③を優先、矢切などは後回し)今回の予算案から削除する修正案を提案しました。

 

 予算委員会の中で、質疑応答の後、修正案に対する採決が行われましたが、結果は残念ながら反対多数で修正案は否決となってしまいました。

 

 その後、予算案は原案通り賛成多数で可決となり、「借金の増大 vs 大型事業」というこれまでの議論は何だったのか?と思わずにはいられませんでした。

 

借金の増大vs.大型事業によるまちづくり

議会から予算案に対する付帯決議が、、

 しかし、議会側もやっぱり市借金の限界値目安(1436億円)のなかで6大型事業の実施は難しいというのはあるので、異例の付帯決議案を出したうえでの採決とはなりました。

 

 付帯決議の主な内容

 代表質問で明らかにされなかった矢切道の駅構想、千駄堀地区開発(新駅)構想、北小金駅南口再開発構想の大型事業については、着手困難が明らか。

 であるので、予算案で可決された調査費執行については、執行に対する検討の結果を6月議会までに明らかにすること。

 また、新拠点ゾーン開発(市役所移転の構想)と新松戸東口区画整理事業についても

情報提供に努め、議会との合意形成を図ったうえでの事業実施を求める

 

 この付帯決議は議会最終日に採決が行われ賛成多数(公明党反対)で可決となりました。

 

 異例の付帯決議が出された、いわば条件付きでの予算案可決により31年度一般会計予算は承認されたことになりました。

 

 私としては正直言って何か釈然としないものでした。

 これだけの大型事業が市が示した借金枠の目安(1436億円、あと225億円)で出来るとは思えず、また、事業内容や事業費も市からははっきりと示されていませんでした。

 そこで議会から予算審議には応じられない!ということでようやく事業内容、事業費、そして今後の財政見通しを示すという市の態度。

 隠し切れなかったので仕方なしに出した感が強く、しかもその各事業費も借金枠の目安に無理くり合わせたようなものと感じました。

 

 やっぱり、不透明な事業の予算は認めない!のが当然で、修正案が否決されたことはとても残念に悔しく思っています。

 

 増える借金の中で次々と出される大型事業。本当に松戸市の財政は持つのか?

 必死に取り繕いながら何が何でも大型事業を押し進めようとする(そう感じる)市の姿勢は少し怖いようでもあります。

 

 大きなお金(税金)を遣うのであれば、その分、しっかりと無駄を省く(支出削減)も同時に行うのが当然と思います。

 

 市議会議員の一人として出来ること。まずは市の無駄を省くこと。市の収入を増やすこと。個人として出来ることは僅かかもしれませんがこうした提案を必ずしていきたいと思っています。